マグロは、ハワイ諸島が浮かぶ太平洋海域でも、日本を取り巻く太平洋側や日本海でも漁獲されていて、私たちにとって昔から馴染み深い魚となっていますね。近年は寿司ブームもあって、さらにマグロ養殖や蓄養も盛んに行われることで、一年中の供給が可能になり、マグロは私たちの食卓から欠かせないものになりました。マグロは、脂の乗り具合によって、それぞれに赤身・中トロ・大トロなどに分けられています。さらに、マグロの目玉や尾肉、血合いも一般的に食べるようにもなりました。
やはり、マグロと言えば主流は刺身や寿司ですが、マグロ丼や海鮮丼でも美味しく、マグロ・ポキの人気は絶えません。また、マグロを加熱調理して、マグロ・ステーキやマグロ・カツにしてもイイですね。マグロの缶詰は、サンドイッチやサラダには重宝ですね。
それでは、マグロの部位別にマグロの成分やその健康効果をみていきましょう。
マグロの“赤身”は、脂質が少なく低カロリーで、タンパク質が豊富で、ダイエットや筋トレ効果にはイイですね。鉄分などのミネラル類やアミノ酸も豊富です。
“脂身(トロ)”の部分は、脂の乗り具合で、それぞれ大トロ、中トロ、トロに分けられていますが、最も脂質の多い大トロとなると、値段の方はかなり高価なものとなりますね。トロにはたくさんのDHAなどのオメガ3脂肪酸が含まれています。
そして、あまり目を向けられていない“血合い”の部分には、鉄、タウイリン、ビタミン類が多く含まれています。貧血予防や、肝機能を高めるのに期待できます。
マグロの“カマ”は、マグロのエラの部分の肉となります。脂が多く乗っていて、オメガ3脂肪酸がたくさん含まれています。
そして、マグロの“頬肉”。一般の魚屋さんやスーパーでは、なかなかお目にかかれませんが、マグロの顔の頬の部分をえぐって取り出します。筋肉質で歯ごたえがあり、肉のような食感を楽しめます。
マグロの“脳天”と言われる部位は、これは聞き慣れないかと思いますが、マグロの頭部の目の上にある身の部分をえぐったもので、その肉質は筋っぽくあってもが脂が乗っていて食感も良く味もなかなかのものです。多くのDHAやEPAなどたくさんあります。
マグロの“尾肉(テール)”には、皮膚や関節の健康効果があるコラーゲンが豊富です。マグロ専門店で焼いたり、煮たりして出されていますし、また、マグロ食料品店で味付けされた袋パックで売られています。
マグロの“目玉”も食べます。ここにも美肌に良いコラーゲンや、疲労回復効果をもたらすビタミンB1、血液をサラサラにするオメガ3脂肪酸が含まれています。マグロ専門のレストランでは、鍋料理にしているようです。
こうしてみると、マグロには捨てるところが本当に少ないですね。寿司や刺し身でお馴染みの赤身やトロだけではなく、マグロのそれぞれの部位をそれぞれの料理方法で頂いてみてはどうでしょうか?それぞれのマグロの部位を食べて見る楽しさも、ぜひ味わってみてください。