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デジタル版・新聞

コラム 来夏の映画観ようよ

コンフィデンスマンJP -ロマンス編-

 人生において二度、詐欺にあったことがある。高額な壺を売りつけられた、ネズミ講に引っかかったという典型的なものではない。親しい男性に「少しお金を貸して欲しい」と頼まれ、そういえばしばらく連絡が無いなと思い電話をかけるとあとの祭り、「お客様がおかけになった電話番号は現在使われておりません」。おまけに所在も不明。オーマイ!

 

 “詐欺”を生業としている女性、凄腕のダー子は何か大きなオサカナ=獲物がないかと探していたところ、ちょうどテレビのニュースで香港の大富豪、ラン・リウという女性実業家が話題になっていた。そして、彼女が所有していると噂の数百億円の価値がある財宝、“パープルダイヤ”に目をつける。同じく詐欺師である幼馴染のボクちゃん、年輩のリチャード、新米のモナコを引き連れターゲットのいる香港へ飛ぶが、そこにはかつて自分達が騙したヤクザの赤星や、天才的な恋愛詐欺師のジェシーも現れ…。

 

 一体、何段オチの騙し合いだったろう。自分が騙されやすいのは差し置いて、もしこの全てのトリックを把握出来ていた方がいたなら尊敬する。詐欺の内容もあっぱれだが、『ロマンス編』と名が付くだけあり胸がキュンとときめくシーンも多め。特に、三浦春馬演じるジェシーが甘いマスクと笑顔でダー子とラン・リウを翻弄する様子にはうっとり。こんな男性になら騙されてもいい。欲を言えば、もう一人のナイスガイ、ボクちゃん(東出昌大)の甘々な演技も見たかったが。

 また、“死亡遊戯”でのブルース・リーや“ゴースト/ニューヨークの幻”を彷彿とさせる場面など、思わず笑ってしまう隠し要素のコメディもあり、見所がたっぷりあって豪華絢爛。公開されたばかりの続編“コンフィデンスマンJP-プリンセス編-”も期待大!

 

 と、明るい話だけではなくなってしまった。先日、ジェシー役の俳優・三浦春馬が亡くなったのだ。身近な人でなくとも、有名人の死は精神的に落ち込む。それでも、映画を観て純粋に楽しむことこそが供養になるのではないかと信じる。

加西 来夏 (かさい らいか)

映画は年間100本以上視聴、訪問39ヵ国〜の旅する映画ラヴァー/ドライブインシアターが復活、という話題もありそれはそれで良いのですが、私はあの映画館の何ともいえないウキウキ感が大好きなので、早く安心して映画が観られるようになって欲しいと切に願います。

 

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