衛星「ヒアポ」打ち上げ失敗も熱意失わず
ハワイの学生グループ
ハワイの学生グループが先週、宇宙に向けて自作の衛星の打ち上げを試みた。ファイアフライ・アルファロケットに搭載された衛星「ヒアポ」は、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地から発射された。ヒアポは、ハワイ島ヒロのハワイ科学技術博物館で州内の公立学校の学生と博物館スタッフの共同グループが設計と製造を手がけた。計画から今回の発射まで約2年間を要したという。今回行われた打ち上げでは、遠隔操作によるロケットの発射には成功したものの、超音速に達した発射約2分後に爆発したという。成功した場合、ヒアポは海抜約300キロメートルの熱圏で地球の磁場を測定する予定だったという。今回の結果にかかわらず、学生グループは「自作の衛星を宇宙に送る」という目標達成に向けた熱意を失っていない。ハワイ科学技術博物館のクリスチャン・ウォン事務局長は、「素晴らしい経験だった。我々は既に次の衛星の
設計や打ち上げの目的について話し合いを始めている」と述べた。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.09.03)
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