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レストランなど外食産業関連で集団感染

レストランなど外食産業関連で集団感染

ハワイ州衛生局は、2日、州内の集団感染についての報告書を発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

報告書によると、州内で最高記録となる70件の集団感染が起こっており、これらの集団感染によって感染したと見られる1,374人について現在調査中だという。

集団感染は4郡全てで起こっており、オアフ島とマウイ島での件数が突出している。

レストランチェーン、感染者によるレストラン資材の配達、カラオケバーでの集まりなど、外食産業に関連する場所で集団感染が数件起こっているという。

7月と8月には、オアフ島の大きなレストランチェーン店2軒において、40人が感染するという大きな集団感染が起こった。

1軒は観光エリアにあり29人の従業員のうち24人に陽性反応がでている。

ワクチン接種率の低い地域にあるもう1軒は、24人の従業員のうち12人が陽性で、ほとんどの従業員はワクチン接種を受けていなかったという。

感染は従業員の家族にも拡大した。

オアフ島で8月、コロナに感染したドライバーがレストラン資材を配達していたことにより、配達先であるレストランの従業員21人のうち5人が感染し、その家族にも感染が広がっている。

また、8月にはカラオケバーに集まって一緒に歌を歌った12人の外食産業の従業員のうち7人が感染している。

衛生局長であるエリザベス・チャー氏は「この報告書でハワイ州内での集団感染件数の増加傾向を確認することができます。デルタ変異株は他の変異種よりも感染力が2倍も強いのです。ワクチン接種は非常に効果的ですが、それでも注意は必要です」と述べている。

「ワクチンの接種によって感染のリスクは少なくなりますが、決して感染しないとか他人を感染させないということではありません。ワクチン接種を受けていても、マスクを着用するなどの予防対策をしなければならないのです」

2日の発表ではハワイ州の新規感染件数は1,068件で4名が死亡している。

死亡した人は、30代、50代、60代、70代で、4名とも基礎疾患があり入院していたという。

ハワイ州の人口の63.6%がワクチン接種を完了しており、71.9%が接種を少なくとも1回受けている。

写真:Shutterstock

(日刊サン 2021.09.03)

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