アジア系女性、レシートに「チャイナ」と書かれ失望・・・実は誤解? テキサス州
アジア系女性、レシートに「チャイナ」と書かれ失望・・・実は誤解? テキサス州
テキサス州のアジア系アメリカ人女性が、大手ファストフード・チェーン店のチック・フィレイに対し、注文の際、レシートの名前を「チャイナ(China)」と記載したことに対する答えを要求している。
女性は先週、ヒューストンにあるチック・フィレイのドライブスルーで、フェイスマスクを着用したまま従業員に自分の名前を告げた。女性は、顔を合わせて話をした従業員がiPadの注文システムに自分の名前を「チャイナ」と記載したことにショックを受けたと主張し、この件についてチック・フィレイにメールを送信した。同店の責任者は翌日、謝罪した上で「注文をとった従業員は女性の名前の『ティナ』を『チャイナ』と勘違いしただけで、女性の民族性とはなんら関係がない」と返信した。
チック・フィレイ・チェーンのスーパーバイザーは、「若い」従業員たちが、こういった過ちがどれほど害を及ぼす可能性があるかを認識できていないとし、改めて謝罪した。チック・フィレイはフォックス・ニュースの取材に対し、スポークスパーソンを通じて次のようにコメントした。「ティナという名前の聞き間違いの件で、ドライブスルーの従業員は申し訳なかったと反省している。しかしながら、このことは顧客が言葉や経験によって受けた影響を否定するものではない。この件については心からお詫び申し上げる」。
これに対し、ティナは次のように述べた。「昨今増加しているアジア系やアジアのコミュニティに対するヘイト・クライムや差別を鑑み、最近銃撃事件が発生したアトランタに本社を置くチック・フィレイがこの件を重く受け止めるよう願っている」。
先月17日、アトランタ地域のマッサージ店で白人男性による銃撃事件が起こり、犯人は6人のアジア系女性を含む8人を殺害した罪で起訴された。アジア系アメリカ人は、1年以上も続くパンデミックによる人種差別的な攻撃に疲れ果てている。
(日刊サン 2021.04.02)
シェアする