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【ハワイニュース】ハワイに大きなビジネスチャンス 台湾でコーヒーが大人気

台湾で1117日から4日間、「台湾インターナショナル・コーヒー・ショー」が開催され、ホノルル・スター・アドバタイザーがその様子を伝えている。

「台湾フード・コーヒー・ティー&ワイン・エクスポ2022」の一環で行われたイベントで、ハワイからも代表団が参加した。

代表団はハワイのブースで、コーヒー豆の販売業者、あるいはコーヒー愛好家に、ハワイのコーヒー豆について説明し、ハンドドリップ・コーヒーの大会で台湾チャンピオンとなったセレブ・バリスタのヤーシュー・ソン氏が入れたコーヒーを提供したという。

ハワイからは、コナ、カウ、プナおよびヒロ、オアフ、マウイ、カウアイの6カ所の地区から8種類のコーヒーが展示され、それぞれの違いをブースを訪れた人々に味わってもらった。

台湾では歴史的に見ても茶を好む文化があるが、最近では多くの台湾人がコーヒーを楽しむようになってきており、中には高級生豆を購入して自宅で焙煎するほどのマニアもいるほどの広がりを見せている。

アメリカから食料品や農産物を輸入をしている国の中で、台湾は6番目に位置しており、今年は40億ドル(約5480億円)を超える農産物が台湾に輸出されている。

昨年中にアメリカから台湾に輸出されたコーヒーは3,000万ドル(約41億円)を超えており、台湾にとってアメリカは、ナンバー1の焙煎豆の供給国でもある。

台湾国内では、昨年1年間で3,000軒のコーヒーショップが新規開店しているという。

アメリカ農務省海外農産物サービスが10月に発表した報告書によると、台湾では年間285千万杯のコーヒーが消費されており、一人当たりで見ると年間204杯のコーヒーを飲んでいることになるという。

中でも、少量生産の超高級なハワイ産コーヒーに大きな注目が集まっている。

今回のイベントに参加したパラダイス・コーヒー・ロースターズの創業者であるミゲル・メッツァ氏は、次のように述べている。

「韓国のソウルやオーストラリアのメルボルンと並び、世界的に見ても台北はコーヒー分野で非常に発達した都市だ。1990年代のシアトルのような感じだが、台北はそれをさらに超えている。私は12年前から台湾に来るようになったが、最近は特に加速している」

アメリカの中で唯一の生豆生産地であるハワイのコーヒー農園では、台湾のコーヒー人気に注目し、積極的に売り上げを伸ばそうとしているという。

折しも今年初めには、アメリカ外務省が21世紀における米台貿易促進を歓迎すると発表している。

また、来年3月には、台湾とハワイのフライトが再開される見通しとなっている。

ハワイ・コーヒー協会の会長、フレッド・コーウェル氏は、「ハワイにおけるコーヒーの歴史や、文化、農園についての知識、生産者の思いなど、より説得力のある情報を消費者に伝えることが、ハワイのコーヒーの成功には不可欠だ。ハワイ産のコーヒーに見合うだけの価格を支払うには、産地や農家、家族などとのつながりを感じなければならない。そうでなければ、単に高いだけのコーヒーになってしまう」と語った。

州ビジネス経済開発及び観光局(DBEDT)でもこの動きを後押ししている。10月には台湾のバイヤーや販売関係者をホノルル、カウ、ヒロに招いており、参加者からは非常に高い評価を得ているという。

ハワイのコーヒーと台湾との関係は、日本が台湾を占領していた時代に、ハワイ産のコーヒーの苗木を植えたことから始まっている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.12.19)

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