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【ハワイニュース】窃盗を繰り返す常習犯には厳しい刑を

オアフ島内で小売店を営んでいる経営者は、店舗に窃盗・万引きが入る頻度の高さに対してここ数年不満を募らせてきた。

理由は犯人たちが捕まっても厳しい判決を受けないために犯罪行為を繰り返すからだ。

これを受けてホノルル検察官のスティーブン・アルム氏は、何度も窃盗・万引きを繰り返す常習的犯罪者に対して、有罪が確定した場合にはより厳しい刑罰を受けることになるというコメントを発表したとKHONが伝えている。

小売店側は、新型コロナウィルス感染が拡大したことで窃盗や万引きの頻度がさらに増えたという。

パンデミック中には多くの店舗が一時休業となり店舗内に人がいなくなったこと、そして、全ての人がマスクを着用しているために窃盗犯の顔を確認することがより困難になったことが理由として挙げられているが、さらに、犯人たちは逮捕されたとしても通常たった数日のうちに拘置所から釈放されてしまうという事実がある。

ハワイ小売業協会の会長であるティーナ・ヤマキ氏は「多くの万引き・窃盗犯たちは大笑いしていると聞きます。彼らは逮捕されても起訴されないことを知っているので犯罪を繰り返すのです」と述べている。

アルム検察官は「常習犯たちは数日拘置所に置かれて釈放され、まさに同じことを繰り返し、やり続けているというのが現状です。しかし現在は、検察局ではホノルル警察と小売店側と協力をして、逮捕された犯人が店舗において窃盗を繰り返す常習犯かどうかを確認する作業を始めました。常習犯だということが確認されれば、最高5年の禁固刑という重罪で起訴されることになります」と述べている。

「常習的窃盗犯というのはそんなに大きな人口ではありませんが、犯罪を常に犯している人々です。我々検察はこのことに注目しています。店員が止めようとすると暴力を振るったり、脅したりする強盗犯になる可能性もあります。これは店舗の人々にとって恐ろしいことです」

アルム検察官はローレンス・スモールズ(36歳)を例としてあげた。

スモールズは有罪判決を161回受けている経歴を持っているが、最近2件の窃盗罪で起訴され、常習的であったことから2万ドルという高い保釈金が設定されたため拘置所に留置されたままになっている。

最近アメリカ本土で頻発している集団窃盗はハワイの地元の小売業にも大きな恐怖をもたらしているが、アルム検察官はより厳しい刑罰となることでそのような事態を避けることができるという。

「私たちはそのような事態が起こる前に集団窃盗がハワイで起こることを止めようとしています。サンフランシスコなどアメリカ本土で起こっている集団窃盗は本当に恐ろしい状況です」

ヤマキ氏は「今窃盗を行えば刑罰を受けます。このことが万引き犯や窃盗犯に対して、犯罪を犯せば逮捕され起訴されるという警告となり、犯罪を未然に防ぐことに繋がるよう願っています」と述べている。

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写真: Shutterstock

(日刊サン 2022.1.21)

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