薄毛と戦うには? (2)
前回の記事では、髪を含む体毛は体が消化したものの結果、というお話を書かせていただきました。年齢と共に、自然に頭髪が薄くなってくることが多いですが、このようなことに悩んでいる方は、諦めないでくださいね。このサイクルは、生活習慣を変えるだけで、遅らせることができます。
前週は、体の内側から毛髪へのアプローチでした。今回は、外的な要因とその対処法についてお話しさせていただきます。
時々、年齢は若いのに、頭のてっぺんの毛だけが薄くなっている人がいます。そのような場合、アーユルヴェーダでは熱が頭に溜まりすぎている可能性を疑います。
例えば、日中の暑い時間帯に帽子をかぶらずにいる状態を想像してみてください。頭のてっぺんの皮膚が熱を溜める様子が想像できますね。熱は、5元素のひとつである火のエネルギーです。火のエネルギーは、水分を蒸発させます。火のエネルギーが強くなりすぎると、水分が蒸発し続け、終いにはカラカラになってしまいますね。これと同じことが、頭でも起きていると想像してみてください。
このような状況を避けるには、帽子をかぶって頭を守る習慣を付けましょう。
他の対策として、頭髪に外的ストレスを加えないように意識してみてください。例えば、頭を洗う頻度について。
一概に、皆同じ頻度で洗うのが良いとは言い切れませんが、もし、1日2回洗髪をしていて薄毛に悩んでいる場合は、1日1回の洗髪にして様子をみるなど、工夫が必要かもしれません。
髪の毛は、自分の内側が作り出すものですので、ありのままを受け入れることが必要な場合もあります。
例えば、薄毛ではないけれど、癖毛が気に入らない、という場合があります。この場合、癖毛はその人が持っている体質を表していますので、癖毛は自分の個性の一部として認めてあげる方が、心も穏やかになるかもしれません。
遺伝だから、と諦めずに自分の生活を見直してみるのも良いかもしれませんね。
幸せ修行 No.226
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。