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コラム マスコミ系働き女子のひとりごと

【竹下聖のラグビーコラム】30年遅れのキャップ授与式

 前回に続き女子ラグビーのおはなしを。まさに真夏の夜の夢のような時間でした。827日にラグビーの聖地、東京・秩父宮ラグビー場で行われた女子ラグビーの日本対アイルランドで、日本が7度目の挑戦にして、初めて格上の強豪アイルランドに勝利!見守った4569人の観客がピッチの上の選手に心を重ね、歓喜で魂を揺さぶられました。

 日本は1週間前の同じアイルランドとの初戦で、30点以上の大差で2257と惨敗。この日の試合も開始3分に先制トライを許す、嫌な立ち上がりでした。

歴史的なテストマッチ勝利

 それでも、23歳のSO大塚朱紗が同点トライで反撃すると、父親の努氏も元日本代表だった20歳のFB松田凜花が2トライを挙げるなど、若き桜フィフティーンが80分間諦めることなく楕円球をつなぎます。ディフェンスでも緑のジャージのアイルランドの攻撃を徹底的に封じ、終了のホイッスルが鳴ると2910の歴史的勝利が確定。ラグビー史に残る記念すべきテストマッチとなりました。

コロナ禍で無観客が続いていた国際試合でしたが、客席にもファンが戻りアイルランドを応援する大旗も

先人への敬意忘れない

 ピッチ上で、赤白のジャージで仲間とがっちり抱き合った選手たち。左胸には男子と同じ「JAPAN」を象徴する三輪の桜のエンブレムが光りますが、この日の試合前には歴代の女子選手に敬意を示す「30年遅れた」キャップ授与式が敢行されました。

 キャップとはラグビー発祥の地の英国式の小さなツバ付きの帽子のことで、国を代表する国際試合の出場数を示します。ただ長らく日本ラグビー界は女子ラグビーを正式に認めず、歴代のキャップ授与式は忘れられ、過去1度も開かれてこなかったのです

初代キャップ保持者は76

 対象者は91年の第1回女子ラグビーW杯に日本が出場して以来、日の丸を背負った197人もの代表選手たち。この日は都合のついた114人が試合に招待され、日本ラグビー協会の土田雅人会長から布製の栄光の帽子が授与されました。

 キャップ1号は1946年生まれで、91年のW杯ウェールズ大会にスクラム第1列のPRとして出場した岸田則子さん。夫の愛読書だったラグビーマガジンで募集していた世田谷でのラグビー講習会に、1983年に参加したのがきっかけといいます。

歴史切り開くも苦難の女子ラグビー

 ショートカットに今も日に焼けた凛とした笑顔を見せる岸田さんは、同協会制作の記念動画の中で「男性のイメージの強いスポーツを女性ができるのかと思われ、みな反骨精神があった」と当時を振り返ります。女子ラグビーが日本ラグビー協会の傘下に入るのは、歴史がぐっと下った2002年のこと。男子と同じ赤白のジャージが許されたのは2004年。先人たちが切り開いた歴史への誇りと使命感が、現役の桜フィフティーンの背中を強く押し、結晶した夜でした。

10月のW杯へ声援を!

 アイルランドに大金星の女子代表は7月~8月のテストマッチ4連戦を22敗で終え、いよいよ108日に開幕する4年に1度のW杯ニュージーランド大会に飛び立ちます。109日にカナダ戦、15日は米国戦、23日はイタリア戦が控えます。初のベスト8入りを目指す桜の乙女たちに、ハワイからもぜひ声援をお願いします!

「ラグビーマガジン」10月号の表紙も、女子選手単独として史上初めて南早紀主将が飾りました

東京・大手町発 マスコミ系働き女子のひとりごと Vol.50

(日刊サン 2022.9.9)

竹下聖(たけしたひじり)

東京生まれ。大学卒業後、東京の某新聞社でスポーツ記者、広告営業として15年間勤務後、2012年〜2014年末まで約3年間ハワイに滞在。帰国後は2016年より、大手町のマスコミ系企業に勤務。趣味はヨガと銭湯巡り。夫と中学生の娘、トイプードルと都内在住。

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