早いもので、今年最後のコラムとなりました。毎月あっという間だと思うので、もちろん1年なんて本当に早いものですね。ありきたりですが、みなさんはどのような一年を過ごされましたか。パンデミックも落ち着き、ほぼ通常の生活を取り戻した方が多いのではないでしょうか。
さて、私はこの時期にはクリスマスの香りを作る機会がたくさんあります。みなさんにとって、クリスマスやホリデーの香りと言ったら、どのような香りをイメージしますか?アメリカ人は、シナモンやクローブなど温かいスパイスの香りや、キャンディーケーンのように、甘いお菓子の香りなんかを想像します。私は、もっともみの木や、雪の降る森林を思わせるような透き通った空気の中の木々の香りを想像します。
もみの木は、そこまで身近というわけではないのですが、みなさんがもっと身近に感じる松の木と同じマツ科なので、同系統の“森林浴”とよく表現される香りがしますね。もみの木は、英語ではファー(Fir)と言い、シベリアンファー、シルバーファー、バルサムファーなどいくつか種類があります。日本国産のもみの木として知られているのは、トドマツだそうで、北海道原産です。シャッキっとシャープな香りよりも、ウッディーな温かみのある香りが特徴です。私も、何年か前に、北海道のもみの精油と、富良野のラベンダー、ハワイのお花の香りをブレンドしたスペシャルなコラボ精油のオーダーをいただいたことがあります。とても素敵な香りができて、お客様も喜んでくださいました。
話はもみの木に戻りますが、もみの精油にはどのような効能があるのでしょうか。抗菌、抗ウイルス作用、免疫力アップなどに加え、気分を落ち着けたり、リフレッシュさせてくれる効果が期待できます。もみの精油と聞くと、どうしても期間限定のような気がしてしまいますが、先に述べた私がコラボして作った精油のように、他の精油とブレンドすることによって、一年中使える精油となります。例えば、ヒノキなんかは季節を問わずにいつでも使いたいと思いますよね。もみの精油も、それと同じです。血行促進効果もあるので、お風呂上がりのボディケアに使ったりするのも良いですね。そう言えば、どこかで本物のクリスマスツリーをこの時期に家の中に飾るというのは、風邪を引いたり体調を崩しやすい時期なので、免疫力を高めたり、ウィルス除去のためだったりするとか。なるほど!と言う話を聞いたことがあります。
ハワイも雨季で、雨が降ったり急に寒い日があったりと、やはり体調を崩しやすい時期ですので、少し早いですが、アロマのある生活で、みなさん元気に新しい年をお迎えください。
本年も、私のコラムを読んでくださってありがとうございました。
アロマのある生活 No.213
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
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