本コラムでは、インド医学のアーユルヴェーダに沿って取り入れると良いハーブ、スパイスについてお話し、食事を通して幸せ修行をしていただける内容になっています。通年を通してハーブとスパイスについて学べるコラムとなっているので、ぜひ切り取って集めてくださいね。
今日のスパイス:生姜(Ginger)
生姜と聞いて「身体を温める」であったり、「風邪や寒さから身を守る」などのイメージを持つ方も多いでしょう。アーユルヴェーダでも、生姜は重要な役割を果たし、特に消化の力を高める効果があります。消化器系を刺激して消化を促進することから、私も毎日使っているスパイスです。
生姜の効果効能
消化促進:生姜には消化を助け、胃の不快感を緩和する働きがあります。生姜茶などは食後に摂ると良いでしょう。
抗炎症作用:生姜には抗炎症作用があり、関節炎や筋肉痛の緩和に寄与します。
対微生物作用:生姜には抗菌作用があり、風邪やインフルエンザなどの感染症から身を守る助けになります。
嘔吐防止:生姜は嘔吐を抑制し、船酔いや妊娠初期のつわり緩和に効果があります。
血糖値調節:一部の研究によれば、生姜は血糖値を安定させる効果があると言われています。
生姜の大人1食当たりの使用量
新鮮な生姜の根を使う場合は、すりおろしの場合は小さじ半分程度、薄切りなら5~6枚程度を目安に使用すると良いでしょう。生姜の粉末を使用する場合は、1食につき小さじ半分杯程度が目安です。生姜によっては辛味がとても強いものもあるので、適宜量は調節されることをおすすめします。
生姜には良い印象をお持ちの方もきっと多いはず。その印象の通り、食べ物や飲み物にぜひ活用していただきたいスパイスです。生姜が持つ辛味と身体を温めてくれる特性は、多くの女性にとっても有益です。特にハワイのように、室内で冷房がとてもきつい場所で過ごす方の場合、ハワイであっても身体が冷えることは多いです。身体の冷えを感じた時には、是非、生姜を使うようにしてくださいね。
幸せ修行 No.308
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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