マウイ島ワイレアにあるリゾート「フェアモント・ケア・ラニ」では、長らく行っていた改装工事が終了しつつあり、段階的にリニューアルが進行している。大きな山火事被害からの復興を目指す中、観光再開に対して地元で可否が分かれているが、主要リゾートの改装は市場に新しい在庫と改善をもたらしているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

フェアモントのマーケティング＆広報ディレクターであるチェルシー・リビット氏によると、同リゾートは413のスイートと37のヴィラの文化に焦点を当てた改装を終えたという。また、ロビー全体の改装も行っており、21日（木）には広さ2000平方フィートの新しいカルチャーセンター「ハレ・ククナ」がオープン予定となっている。

さらに、1月には海に面したバー＆レストラン「ピリーナ」がオープン予定で、隣接するカルチャーセンターの延長となり、ハワイ産の食材を90％使用した料理が提供される。

フェアモント・ケア・ラニ初のハワイ文化担当オンサイトマネージャーであり、マウイ島で生まれ育ったネイティブハワイアンのカマヒワ・カワア氏は、「ハレ・ククナがコミュニティと観光をつなぐ架け橋となり、観光業界、特にここフェアモント・ケア・ラニが、ハワイ文化とネイティブハワイアンの完全性を最優先する姿勢を貫いていることに、光と希望を与えてくれることを願っている」と語った。

HTAの新理事長に選出されたムフィ・ハンネマン氏は、観光復興計画を実施することは重要であり、マウイ島を「大切にする（マラマ）」キャンペーンの第2段階を継続すると発表した。同氏は、「マウイ島を尊重し、マインドフルな旅行への啓蒙に注力してきたが、そろそろそのメッセージから軸を外し、地元（の人々）に重点を置いたメッセージを発信し、地元で観光に抵抗を感じている人々に、人々が仕事に戻りたいと思っていることを示す時期に来ていると感じている」と語った。