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【ハワイニュース】マウナ・ロア火山噴火によるヴォッグに注意

ヴォッグ(vog)とは、火山活動で噴出したガスを含む有害な大気のことだ。

火山を意味するヴォルケーノ(volcano)とスモッグ(smog)を合わせた造語で、火山のあるハワイではよく使われる言葉でもある。

先週末に起こったマウナ・ロア火山の噴火によるヴォッグに関するニュースをKHON2が伝えている。

アメリカ地質調査所(USGS)は、マウナ・ロアの山頂で溶岩やヴォッグがどのように流れていくかを観察するために情報収集を行っている。

マウナ・ケア気象センターのウェブサイトによると、火山灰を含んだ大気はヒロ、ハマクア、コハラ地区に影響を与えると見られており、空気の質が1日で急速に悪化する可能性があると注意を促している。

ハワイ大学のシミュレーションモデルによると、中度のヴォッグが28日(月)夜にはマウイ島に、29日(火)朝にはオアフ島に到達すると見られている。

健康に有害なヴォッグは、主に二酸化硫黄ガスと硫酸塩ガスで構成されている。

ヴォッグに関連して空気がもやのような状態になることがあり、火山から放出されるガスのレベルや、気象条件によって濃くなる可能性があるという。

医療関係者は、「喘息など呼吸器系に疾患がある人は、薬や呼吸器などの対策を積極的に行い、空気の質が悪い場合には屋内にとどまること。また、家や車でエアコンを使用する場合には、外からの空気を取り入れずに、再循環させるよう気をつけてほしい」と述べている。

空気の質については州衛生局のウェブサイトで確認することができる。

https://air.doh.hawaii.gov/home/map

空気の質のレベルが1時間ごとに更新される。

ヴォッグの詳細な状態についてはこちらから。

https://vog.ivhhn.org

衛生局は次のことに気をつけるよう呼びかけている。

  • 呼吸が激しくなるような屋外活動を減らす。ヴォッグの発生時には、屋外での活動や運動を避け、健康への悪影響を最小限に抑える。特に子供、高齢者、呼吸器系の疾患のある人は、気をつける。
  • 呼吸器系疾患のある人は、薬をいつでも手元においておく。
  • 具合が悪くなったらできるだけ早く医療機関で受診する。
  • 屋内に留まり、窓やドアを閉める。家や車のエアコンを使用する場合には、再循環に設定する。
  • マスクは、ヴォッグに対して効果はないが、火山灰や粉末を吸い込まないようにするには有効。
  • 脱水症にならないように水分を十分にとる。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.11.29)

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