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【ハワイニュース】ワイキキで凶暴事件多発 住民が懸念

ワイキキはハワイの中で最も観光客が集まる場所だが、最近事件が頻発している。

1123日だけでも、2件の事件が起こった。

午後10時ごろ、45歳男性がアイスピックを持った犯人に金を要求されたが、近くのバーガーキングの店長が止めに入ったため犯人は逃走するという強盗未遂事件。

そしてその2時間後には、55歳男性がナイフで胸部、背部、腕を8回刺されるという事件が起こっている。

ふたつの事件は同じ場所、カラカウア・アベニューとオフア・ストリートの角にある聖オーガスティン・カトリック教会のそばで起こっている。

ワイキキに住んでいるクリス・ビビリタさんは「最近ワイキキで起こっていることにショックを受けています。夜の散歩はやめました。夜間に外には出ません」と述べている。

ワイキキ自治会の会長であるロバート・フィンレイ氏は「(凶悪事件は)最近では珍しいことではなくなりました。新型コロナウィルス感染が拡大した頃から、この周辺の治安は悪くなりました。感染拡大防止のためにハワイ州は受刑者を釈放したからです。そして検察は対応してきませんでした」と述べている。

パンデミックの間中断されていた陪審員裁判と大陪審は先週再開されたばかりだ。

一方で、ハワイ最高裁判所は受刑者の早期釈放を今年4月になって取りやめたばかりで、拘置されている人々は新型コロナウィルスを理由に早期釈放を引き続き求めている。

そんな状況の中で、ホノルル警察では300名以上の警官が不足している。

ビビリタさんは「ホームレスはどんどん増えており、特に攻撃的なホームレスが増えています。違法薬物常習者も増える一方で、パトロールする警官の姿は減りました」と不安を募らせている。

フィンレイ氏は「犯罪行為をしても捕まらないから、何度も繰り返して、どんどん凶悪化するのだと思います」という。

23日のふたつの事件の犯人は現時点で捕まっていないとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

写真:Sam Lawrence Photography / Shutterstock.com

(日刊サン 2021.11.26)

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