白鳥を連れて地下鉄に乗り
ニューヨークで病気で弱った野生の白鳥を救うために、善意の人々の助けを借りて一人の女性が17ポンド(およそ8キロ)の鳥を抱え、地下鉄に乗って動物保護センターに連れて行ったとニューヨークデイリーニュースが伝えている。
アリエルさんは先週木曜日の午後、公園の中をハイキングしたり自転車に乗ったりしながら秋を楽しんでいたところ、芝生の上に動かない白鳥を見つけた。
実はアリエルさんはニューヨークのアッパーウェストにある野生鳥類基金で以前働いていたことがあり、この白鳥には治療が必要だとすぐに判断したという。
「私が近寄っても白鳥は全然動かなかったの。白鳥は普通とても攻撃的で、近寄られるのを嫌うの。だから動かない白鳥は、動けないほど弱っていると判断したわ」
そこからアリエルさんは自分の着ていたジャケットで白鳥を包んで、17ポンドの鳥を腕に抱えて1マイル先に止めてあった自転車まで歩いていたところ、通りがかった車のドライバーが声をかけ、地下鉄の駅まで乗せてくれた。
さらに、別の善意の人がアリエルさんの自転車を地下鉄の駅まで運んでくれたのだ。
アリエルさんは白鳥を抱いて地下鉄に乗って保護センターまで連れて行ったが、他の地下鉄の乗客は白鳥を抱いたアリエルさんを見ても何も言わなかったという。
助けられた白鳥は今保護センターで回復に向かっているそうだ。
しかもセンター内で同様に保護された別の白鳥と恋に落ち、仲良く水遊びをしているというから本当によかった。
(日刊サン 2020.11.12)
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