フィラデルフィアを拠点とするアパレル小売チェーンの「アーバン・アウトフィッターズ」が、現在は生産終了した音楽再生デバイス「iPod」の販売を開始したことが話題になっているとNEXSTARが伝えている。
iPodはアーバン・アウトフィッターズのオンライン・マーケットプレイスで販売されており、各デバイスは「本物のヴィンテージ・レトロ技術の一台」と謳われている。これが人気のアイテムとして注目を集めており、同社の担当者は「現在の在庫は完売しているが、早ければ2~3週間で各モデルの在庫が増えるはずだ」と語っている。
2001年に初めて発売されたMP3プレーヤーのiPodは、アップル社の大ヒット商品となり、その後数十年間で数億台を売り上げた。iPod自体もかなりの進化を遂げ、製品期間中に5つの異なるモデル(それぞれ世代が異なる)が発売された。そして、最終的にiPodの全製品ラインは2022年5月に販売終了となった。
ところが、アーバン・アウトフィッターズのオンライン・マーケットプレイスでは旧バージョンの需要が続いている。アーカイブされた商品ページによると、iPod Mini (第一世代、2004年) は199ドル、classic iPod (第五世代、2007年) は349ドルとなっている(ただし、どの商品も新しいバッテリーと64Gまたは128Gのフラッシュドライブにアップデートされている)。なお説明文によると、各バージョンには、アップルのデッドストックの同期ケーブルも付属しているという。
このニュースに対し、往年のiPodユーザーたちは、複雑な反応を見せている。コメント投稿サイト「Reddit」で、とあるユーザーは「私は、アップルが少しアップグレードして新しいiPodをリリースすることを切望していた。派手さはない。ただ、クリックホイールがずっと好きだった」と書き込んでおり、また別のユーザーは「なんてこった……もう歳だ」とコメントしている。
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