ハワイ州緊急事態管理局(HI-EMA)は、州内の400以上の屋外警報サイレンの位置と作動状況を示すインタラクティブ・マップを発表した。この新しいシステムは、2日(月)に実施された最新のサイレン警報テストの結果を示しているとハワイ・ニュース・ナウが報じている。
インタラクティブ・マップの実装は、8月8日(火)にマウイ島ラハイナで発生した山火事の際、サイレンが作動せず住民に警報が発せられなかったことに疑問が寄せられたことを受けたもの。HI-EMAは9月、州のサイレン作動プロトコルを明確にするための文書を発表している。
インタラクティブ・マップの示す主な内容は以下のとおり。(2023年10月20日現在)
- 総サイレン数:418基(100%)
- 完全に作動するサイレン:326基(78%)
- メンテナンスが必要なもの:29基(6.9%)
- 契約サポートによるメンテナンスが必要なもの:37基(8.9%)
- 修理不能:26基(6.2%)
マップ上で、完全に作動するサイレンは緑色、メンテナンスが必要なサイレンは黄色、契約サポートによるメンテナンスが必要なものは赤、修理不能なものは黒で表示されている。
当局によると、修理不能とされたサイレンは60年近く前のものだが、一部の地域では開発が進んでいるため交換ができないという。また、他のサイレンは落雷や破壊行為、飲酒運転などで破壊されており、少なくとも3台はマウイ島の山火事で燃えた。
HI-EMA管理者のジェームス・バロス氏は、このツールは「市民にシステムの透明性を提供する」ためのものだとし、「ハワイの人々の保護を向上させるため、すべての警報・警告システムの改善に取り組む上で、このシステムは極めて重要である」と述べた。
緊急サイレン・インタラクティブ・マップの閲覧はこちら。
https://hiema.maps.arcgis.com/apps/dashboards/226e62cd78f340c29e52d4f38c46ac21
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