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ハワイアン航空客室乗務員を殴った男 「声を聞いていた」

ハワイアン航空客室乗務員を殴った男 「声を聞いていた」

先週木曜日923日にホノルル発ヒロ行きハワイアン航空の機内で男性客室乗務員を殴ったのはスティーブン・スローン・ジュニア(32歳)だ。

飛行機はホノルルへ戻り、スローンはダニエル・K・イノウエ空港で逮捕された。

930日に行われた連邦裁判所の公判前の審議で検察側は、スローン容疑者は事件を起こす少なくとも2週間前から「声」を聞いていたとし、審議を進めるにあたり彼が精神的に裁判を受ける能力があるかどうかという問題について裁判官に質問したが、弁護側はスローンに精神的問題はないと検察の意見に反対し、裁判官もそれに賛成した。

また、現在拘置所にいるスローン容疑者の身柄については、もし保釈した場合には一般に大きな危害を加える恐れがあるとして、裁判官は彼の身柄拘束の延長を命じたとKHONが伝えている。

法律専門家によると、検察は飛行中の機内で暴力行為をする乗客に対して厳しい態度で臨む傾向があり、スローンの精神状態が弁護側からの主な論点となるだろうとしている。

連邦弁護人を務めていたアリ・シルバート氏によると「通常、傷害事件の場合には、検察側は刑を軽くするような寛大なことはしません。今回は重罪事件とされており、検察は犯罪等級を下げて軽犯罪として取り扱うようなことはないでしょう」と述べている。

シルバート弁護士は類似の事件を起こしたおよそ30人の弁護を今まで担当しているが、重罪ケースでは最高20年の禁固刑となるという。

「しかし、精神的な問題が事件に関わっているとなると、その精神状態が真実であると証明された場合には、裁判所はより同情的になり、スローンを軽犯罪で裁くことを認めるかもしれません」

また、検察はスローンは長期的に薬物を使用していたため、それが今回の事件の原因であるかもしれないと裁判官に述べていることから、シルバート弁護士は「もし薬物やアルコールが被疑者の精神状態に長い期間影響を及ぼしていたなら、それは大きな問題となります」と述べている。

スローン容疑者は客室乗務員を殴った傷害罪だけでなく、乗務員の邪魔をしたという軽犯罪でも起訴されており、1年の禁固刑が求刑されている。

スローン容疑者の次の審議は1011日に行われる予定だ。

写真:Shutterstock

(日刊サン 2021.10.01)

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