空港の新コンコース 27日にオープン
ダニエル・K・イノウエ国際空港に新しいコンコースが27日にオープンするとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
2億7,000万ドルをかけた空港の新しい山側コンコース(マウカ・コンコース)は、30年以上ぶりのゲート拡張となる。
ハワイ州交通局空港課のディレクター代理であるロス・ヒガシ氏は「山側コンコースのオープンはハワイの空港の歴史の中で大きなイベントです。最後にターミナルが増設されたのは1993年です。新しいコンコースは23万平方フィートの広さで、11機の飛行機を受け入れることができます。これにより午前10時から午後3時の間に非常に混雑していたダニエル・K・イノウエ国際空港におけるゲートの状態を緩和することができます」と述べている。
「試験運用の時にハワイアン航空のネオA321型機が新しく舗装された地上路を進んで今回建設されたA1ゲートに着いた時には鳥肌が立ちました。27日に一般に公開されるのを非常に喜んでいます」
今回の新コンコースのオープンにより空港のゲート数は42から54と28%増加し、より多くの飛行機の離発着が可能となり、多くの観光客がハワイを訪問することができるようになる。
観光客数の増加はハワイ経済への大きなプラスとなる一方で、最近では押し寄せる観光客に対して対応できないと地元市民からの不満の声が上がっており、観光客の制限を求める人々もいる。
オープン日の27日にこのゲートを最初に利用するのはハワイアン航空となる予定だ。
一方、新コンコースでは新しくセキュリティー検査場も6列増設される。
これによりターミナル1を利用する搭乗客のセキュリティー検査場は10列となり、検査場での混雑も大幅に緩和され、搭乗客はスムーズに検査場を通過できるようになると期待されている。
現時点でセキュリティー検査場を通り抜けるのにかかる時間は平均12分から15分だが、これをより改善することができるという。
飛行機の到着を待つゲート周辺の壁は全て取り払われ、搭乗客は広々としたスペースで待つことができるようにデザインされており、今後もし内部デザインの変更が必要になった場合にはより柔軟に対応することが可能となる。
コンコース内には新聞や雑誌、菓子などを取り扱うニューススタンドの他、バーや期間限定のドーナッツショップがオープンする予定で、それ以外にも食事や飲み物を提供する店や小売店が今後進出するという。
新しいコンコースでは空調設備が完備され、屋内全体に涼しい空気を提供する。
自然の光をできるだけ取り入れ、アート作品の展示をするスペースがあり、デザインイメージとしては山から水が流れるような感じで色彩も統一されているという。
そして、空港ではすでに次の工事が進められている。
現在すでに着工しているのは駐車場施設の拡大工事で、一般駐車場の改修とともに各レンタカー会社の駐車施設を拡大し、37万平方フィートの広さとなる施設では4,500台のレンタカーを収容できるようになる。
来年4月のオープンを予定しているという。
写真:Osugi _ Shutterstock
(日刊サン 2021.08.26)
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