10日(水)、カイマナ・ビーチのハワイモンクアザラシの赤ちゃん(オス)に名前が付けられたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ワイキキ小学校の4年生児童らが選んだ名前は「コアラニ」、「天の戦士」という意味だ。
カイマナ・ビーチ・ホテルの2階ラナイで命名の式典が行われたが、階下の浅瀬では、アザラシの母子が戯れていたという。
ワイキキ小学校で、候補となった4つの名前からオンラインによる投票を行い、「コアラニ」が1位を獲得、2票差で「レアヒ・カイ」が2位となった。
この命名は、同校と動物保護活動団体「ハワイ海洋動物レスポンス」が協力して行った。
同団体マネージャーのエミリー・グリーン氏は、「名前をつけることで、アザラシに親近感を持ってくれると思います。生徒らは、今回の命名の責任を重く受け止めて頑張ってくれました」と述べている。
ハワイモンクアザラシは絶滅危惧種に指定されており、今年5月に国立海洋大気庁(NOAA)が、20数年ぶりに個体数が1,500頭を超えたと発表したばかりだ。
7月9日に生まれたコアラニは、22歳となった母親ロッキーの14番目の子どもで、おそらく今月中旬までカイマナ・ビーチで子育てが行われるとみられている。
7月24日には、カリフォルニア州から訪れていた女性がアザラシ母子の近くを泳ぎ、ロッキーに噛まれるという事故が発生している。
この事故を受け、州国土自然資源局は、モンク・アザラシの周囲50ヤード(およそ46メートル)を侵入禁止区域に指定している。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.11)