特別席で野球観戦
ラリー・トステンソンさんはステージ4のガン患者で、もうすぐ3回目の苦しい放射線治療を受けることになっている。
娘のアシュリー・ミューラーさんはそんな父親のために何かをしてあげたいと考えて、2週間前ソーシャルメディアにこんな投稿をした。
「皆さん、大きなお願いがあります。誰か、プロ野球チームのミネソタ・ツインズにコネのある人を知りませんか?私の父は末期ガンでミネソタ・ツインズの大ファンです。その父を連れて家族で野球観戦をしたいのですが、問題は父の病状の関係で特別席スイートルームでなければならないことです。球団にコネのある人を探しています」
この投稿は20万人以上に読まれたとフォックス・ニュースが伝えている。
夢は叶って、7月19日夜ラリーさんとその家族はミネソタ・ツインズとホワイト・ソックスの対戦をスイートルームで観戦することができた。
ラリーさんは「すごいよ。特別席スイートなんて今まで見たこともない」と娘からのサプライズに驚いたという。
アシュリーさんは、「投稿を広げてくださった皆さんに感謝します。家族にとって本当に素晴らしい夜になりました」とお礼の投稿をしている。
ラリーさんは医師から病状は末期だと伝えられているが、「まだ数ヶ月はあるということだ」と強い精神力を持っている。
実はラリーさんはベトナム戦争で戦った元軍人で、戦争中にアメリカ軍が枯葉剤を散布した場所にいたという。
「枯葉剤が自分たちにかかったかもしれないということは、何年も誰も知らなかった。もしかしたら私のガンの原因の一つかもしれない」
アシュリーさんの夫のマイクさんもアフガニスタンで戦った元軍人で、化学兵器に曝された経験を持っている。
マイクさんは、軍隊での任務中に危険物質に曝された可能性がある元軍人は、その後の健康を監督するために政府がっている「退役軍人のための健康登録」をするよう奨励している。
写真 : Media Whalestock _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.28)
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