ハリケーンダグラスのオアフ島直撃が心配されたが、大きな被害もなくホッと一息というところだが、実際にはハリケーンシーズンは始まったばかりでこれから先も注意が必要だ。

そんな中、カネオヘからワイアルアまでのオアフ島東北部の海岸沿いにハリケーンのための緊急避難シェルターがないことが地元住民に不安を与えているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

カーク・コールドウェル市長は、「避難所の選定は、ここは大丈夫そうだからと適当に施設を選ぶというような簡単なことではない。施設が洪水危険地域でないことや、その施設の周囲の道路が冠水しないかとか、いろいろな要素があって、避難所の選択肢は限られている」と述べた。

今回ハリケーンダグラスが直撃するかもしれないというときに、北西部の住民には避難する場所がないという現実に直面した。

ブリンガム・ヤング大学がキャノン体育施設を避難所として開放したが、その施設は洪水危険地域にあった。

ノースショア地域選出のハワイ州上院議員であるジル・リビエール氏は「避難所に行く時間があって避難しようとするときに、冠水する恐れのある地域ではなく、もっと高台に避難所が必要だ」と述べている。

対応策として、ハウウラ地区にある5エーカーの政府所有の土地に、緊急避難所として利用できるコミュニティセンターの建設が数年前から検討されている。

環境アセスメントなどのプロセスを経て最終計画が承認されたら、来年夏には建設が開始される予定だ。