クマが車の中で熱中症で命を落としたとフォックス・ニュースが伝えている。
テネシー州セビアビルで先週起こった事件だ。
山小屋の外に午前10時頃にレンタカーを駐車して、午後6時45分頃に戻ってみると、車の中でアメリカグマが死んでいるのが発見されたという。
テネシー州野生動物局のフェイスブックへの投稿によると、車は施錠されておらず、クマが歯や手などを使って車のドアを開けて中に入り込んだが、何らかの理由でドアが閉まり、外に出られなくなったものと見られている。
当日の気温は華氏95度(摂氏35度)で、車中は華氏140度(摂氏60度)以上になった可能性があるという。
車の中にはジュースの空き缶や食べ物のラッピングがあったため、クマはそれらを目当てに入り込んだようだ。
当局では、「すぐれた嗅覚を持つと言われる犬種の代表格のブラッドハウンドと比べて、クマはさらに7倍もの嗅覚を持っており、車の中にある食べ物の微かな匂いでも嗅ぎ分けられます。車は必ず窓を閉め、施錠して、車内には絶対に食べ物を放置しないでください」と注意を呼びかけている。
「空の容器、お菓子の包み紙、ファストフードが入っていた紙袋も同様です。車内の芳香剤も避けてください。どうか充分な注意をして、クマの保護にご協力をお願いします」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.6.27)
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