TikTokのミニ目玉焼きは危険?
オーストラリアに住むアレクサンドラ・ビーウィックさんがTikTokに先週投稿したビデオが人気を呼んでいるとフォックス・ニュースが伝えている。
「子供が大好きなミニ目玉焼きの作り方」だ。
まず、冷蔵庫にある普通のタマゴを殻付きで生のまま冷凍庫にいれる。
次の日の朝、凍った生タマゴを冷凍庫から取り出して殻をむき、輪切りにする。
それをフライパンで焼くと、小さな小さな目玉焼きができるのだ。
「うちの娘はこのミニ目玉焼きが大好きなの。あなたの子供も好きだといいわね」というコメントでこのビデオは終わっている。
ビーウィックさんが先週このビデオを投稿してからすでに1,200万回も再生されているというから驚きだ。
コメント欄には「すぐやってみた」「すごいわ」など良いコメントが並んでいるが、中には「ゆでタマゴを輪切りにするのと何が違うの?」という声もある。
問題は、生タマゴを冷凍し、直接フライパンで加熱するという調理法が安全なのかという疑問の声も上がっているという点だ。
アメリカ食品医薬品局(FDA)のウェブサイトによると、このやり方は衛生的ではないようだ。
FDAではタマゴの安全性のページで、「卵は殻付きのまま冷凍保存すべきではない」と述べている。
「しかしどうしてもタマゴを冷凍したいという場合には、冷凍して1年以内に食べること。また、黄身をほぐして白身と混ぜること、黄身は冷凍庫でも固まらないが、白身は固まるため」とも記載されている。
栄養学の専門家であるサラ・クリーガー氏によると「このやり方でタマゴを調理する場合には、必ず中まで完全に火を通すように注意しなければなりません。特に幼い子供に与える場合には気をつけてください。完全に火が通っていないタマゴを食べるとサルモネラによる食中毒を起こす危険があります」
(注:FDAではタマゴの調理に関して黄身が固まるまで加熱すること、タマゴを含む料理にも完全に火を通すことを推奨している)
卵のセーフティガイドラインはこちらから。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.06.24)
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