米飲料・食品大手ペプシコ傘下のクエーカー・オーツ・カンパニーは17日、1889年に発売された黒人女性がモデルのブランド「Aunt Jemima（ジェマイマおばさん）」を廃止すると発表した。

　Aunt Jemimaは黒人女性がキャラクターの130年以上続くパンケーキミックスやシロップなどを擁する人気ブランドだが「現在の人種差別根絶に向けた運動拡大に対応して」と発売元のクエーカー・オーツは、ブランド廃止の理由を説明。以前から「白人家庭で黒人が使用人として働いていた時代を想起させるとして批判されていた。人種に対する固定観念が根底にあると認識している。敬意を払いながらのブランドリニューアルを長年にわたって行ってきたが、それらの変更だけでは十分ではない」とした。ブランド名を変更し、新たなデザインのパッケージを年内に導入し、黒人コミュニティに今後5年間で500万ドルを寄付する予定。またペプシコ社では、「人種平等のための次のステップとして、5年間で4億ドル以上を投じ、黒人コミュニティを強化。ペプシコでの黒人代表者を増やす」と発表した。