6月18日、カーク・コールドウェル市長は、ワイマナロにおけるシャーウッドの森プロジェクトを中止すると発表したとハワイ・ニュース。ナウが伝えている。
シャーウッドの森プロジェクトとは、ワイマナロ・ベイ・ビーチパークに3200万ドルをかけてスポーツ複合施設と470台収容の駐車場を建設するという計画で、2012年に承認されていた。
昨年半ばに建設が開始が発表された途端に、地元住民からの激しい反対運動が起こり、計画は134万ドルの予算となり、多目的運動場と11台分の駐車場の建設に大幅縮小された。
しかし反対運動は収まらず、特に1500年以上前のハワイアンの人々の人骨が発見されてからはますます反対が大きくなり、9月には大きな反対運動デモが1週間以上にわたり行われ、ホノルル警察が出動して建設妨害により反対運動者28人を逮捕する事態に至っている。
建設工事はそれ以来実質的に中止になっており、コールドウェル市長と関係者が今後の方針について検討をしていたが、中止が決定した。
コールドウェル市長は「この開発について立場の違いはあったが、我々のコミュニティや子供達の将来を大切に思う気持ちは同じだった。私は本日、開発計画の中止を決定した。今後については、コミュニティの決断に委ねる」と述べた。
また、ホノルル市は120万ドルの予算を現在ワイマナロにあるアゼベド運動場の修理に充てることも発表した。
(日刊サン 2020.6.19)