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島間海上輸送 危機

島間海上輸送 危機

ハワイで唯一の島間海上輸送を行っているヤングブラザーズLLCが財政難に陥り、島間海上輸送の一部停止もありうるという危機に瀕している。

同社は5月26日に地方自治体首長たちに書面で、今回の新型コロナウィルスの影響を受けて財政的に非常に厳しい状況になっていることを伝え、連邦政府からの緊急支援措置の救済金のうち2500万ドルを援助してもらいたいと述べた。

ジェイ・アナ社長は「親会社であるシアトルのソルトチャック・リソース社はヤングブラザーズの損失を補填することを中止すると決定し、州からの即時救済がなければ、会社運営の継続が困難だ」と述べている。

もし救済措置が取られない場合、運行中止となる期日についての言及はなかったが、6月1日の船は予定通り出航する。

ヤングブラザーズは州全体で370人の従業員を擁し、1990年以来ハワイで海運業を営んでいる。

同社の海上輸送に大きく依存しているモロカイ島やラナイ島にとっては日用品の供給など死活問題であり、マウイ島の畜産輸出にも打撃を与えるため、マウイ島のマイク・ビクトリノ市長は「ヤンクブラザーズを継続させることはとても重要だ」と述べた。

州最大の海上貨物輸送会社であるマトソン社は、主にアメリカ本土からオアフ島までの貨物輸送をしており、一部を近隣の島にもサービスの提供をしているが、ヤングブラザーズはモロカイ島とラナイ島への農産物出荷を含む海上輸送を運行する唯一の会社である。

デービッド・イゲ知事は声明で「ヤングブラザーズは、ハワイにとって重要なインフラストラクチャーであり、緊急援助については検討する」と述べた。

ヤングブラザーズによると、新型コロナウィルス感染による経済的打撃のために貨物輸送が30%減少し、800万ドルの損失を被ったとしている。

もし支援が得られない場合には、収益の高い運行ルートを優先することになり、収益の上がらない一部ルートについては運行が停止する可能性がある。

写真:heodore Trimmer / Shutterstock.com

(日刊サン 2020.5.27)

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