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マッカリー16歳少年射殺事件のボディカメラ映像、一部公開

マッカリー16歳少年射殺事件のボディカメラ映像、一部公開 HNNが独自入手

マッカリー地区で45日、警官がイレマンダー・シカップさん(16)を射殺した事件から6週間が経過したが、ホノルル警察署は事件当時のボディカメラの映像を公開していない。しかし、ハワイニュースナウが19日、1発目の弾丸を発射した警官Aから入手したという事件当時の映像を公開した。映像の詳細は次の通り。

シカップさんが運転していたテキサス・プレートの盗難車を警察車両が追跡していた際、警官Aは警察車両の助手席にいた。警官Aは映像の冒頭で何度か「車を止めなさい」と命令しており、後ろでサイレンが鳴っているのが聞こえた。追跡されていた盗難車はホンダで、その数分前に起きた武装強盗に使われたとされている。ホンダはカラカウア・アベニューとフィリップ・ストリートの交差点付近に停車したため、Aが乗った警察車両も停車した。警官Aは車から降りた際、ライフルを地面に落としたがすぐに拾い上げて車内に戻した。

その後Aはホンダの後ろに移動した。他の警官は「警察だ。地面に伏せなさい」叫んでいる。警官Aは、ホンダの運転席の真後ろから10発連続で発砲し、ホンダは急発進した。その際、警官Bがホンダの助手席側に近づいていたが、Aが発砲した際、Bは引き金を引いたまま、それを避けようとジャンプした。ホンダの助手席はドアが開いており、乗っていた男が降りようとしているように見えた。警官Bは急発進したホンダの側で、地面に横向きに伏せた体勢で数回発砲し、ホンダは運河の柵を突き破李、運河に完全に落ちる前に停車。その後、何人かの警官が車に乗っていた青年と少年に向かって車から降りて動かないように命令した。

事件の夜、スーザン・バラード警察署長は記者会見で「ホンダは追跡していた2台の警察車両に衝突した」と述べた。しかし、警官Aのボディーカメラの映像からはそのような事実は伺えない。警官Aがホンダの後ろにいた際、ホンダは停止しているように見える。

元連邦捜査官のトミー・アイウ氏は「この場合は車が動いていなくても対応する警官には脅威が残っている」とし、次のように語った。「ホンダはエンジンをかけながら停止していた。彼らが家宅侵入を含む重大犯罪の容疑者であることから、警官らは差し迫った脅威が存在する可能性が高いと感じていたのでは。警官が現場で武器の使用を決断した際、彼/彼女が実際に何を目の当たりにしていたかは誰にもわからない。ボディカメラは視線の位置ではなく、胸部に装着されている」。一方でアイウ氏は「ホノルル警察は、事件の際、最も至近距離にあった証拠として全ての映像を公開し、何が起こったのかを一般に提供する必要がある」と述べた。

ホンダに同乗していた他の少年らは現在も別の犯罪に関する捜査を受けており、ホノルル警察署は少年保護法を理由に全ての映像の公開を拒否している。

(日刊サン 2021.05.20)

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