ハワイ中の警察署が人員不足にあえぐ中、マウイ警察(MPD)では、警官の採用・維持のための5年間の戦略計画を策定したとKHON2が伝えている。
MPDの戦略計画では、潜在的な新入警官へのアピールや既存スタッフの維持のために、以下のようなさまざまな取り組みが盛り込まれている。
- ハワイの高い生活費に対応するための住宅補助や援助
- 託児所
- メンタルヘルスケアサービスへのアクセス
- シフト中の有給筋トレセッション
- 透明で公平な昇進プロセス
MPDがマウイ島の住民を対象に実施した調査では、地域の警察活動における最大の関心事は、暴力犯罪の捜査と防止だった。チーフスタッフのマイク・クロウ巡査部長は、「警察官を採用することで、より多くの人員を街に配置することができ、犯罪のトライアングルの一部、つまり犯罪の機会を奪うことが可能となる」と述べている。
同巡査部長はまた、警官の健康が仕事のパフォーマンスに直接影響することも強調し、「健康で前向きな精神状態でなければ、最高の仕事をすることはできないだろう」と語っている。
州警察官組合のマウイ委員長であるニコラス・クラウ氏は、戦略計画を支持しつつも、これ以上の人員減少を防ぐための迅速な行動を求めている。「戦略計画のいくつかの項目、特に経済的な項目は、ベテラン警官を維持するのに役立つ。しかし、多くの警官がMPDを去り、公共の安全を危険にさらすことを防ぐために、できるだけ早く計画から行動に移す必要がある」
マウイ郡は、2023年から2028年の間に戦略的計画を実施する予定だ。
ハワイ郡警察は、人員問題対策として、毎年2回の10日間の応募期間というこれまでの慣例から、通年での応募受付や、採用クラスの数を増やすなどの対策をとっている。
一方ホノルル警察では、390人の欠員を抱えている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.19)