5月18日（水曜日）州衛生局は新型コロナ感染数についての週ごとの報告を行った。

1週間の新規感染者数は7,149人で、先週の数値を上回っている。

死者は12人で、州内の累計死者数は1,446人となった。

新規感染者数の7日間の平均は1日あたり925人（先週は722人）で8週間連続しての増加となっている。

この数字はデルタ株が猛威を振るったピーク時を超えるものだ。

陽性率も先週の14.3％から16.9％と上がっている。

これらの数には、自宅での検査は含まれていない。

新型コロナ感染の入院者数は、先週の88人から126人へと増加している。

デービッド・イゲ知事は今週初め、「衛生局の発表には自宅での検査の数が含まれていないため、感染者の実数は発表の5倍にのぼると見られています。もし本当にそうであれば、オミクロン株のピーク時と同様の状況だということを皆さんにご理解いただきたいと思います」と述べた。

州内での感染増加を受けて、ホノルルのリック・ブランジャルディ市長は、マスク着用を必須とするルールの再施行について検討しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

市長は、「現在は、状況を見守るという段階ではなく、警戒段階にあります。何らかの規制を行うかどうかの境界線上にいるということです」と述べている。

「現時点では、マスクの着用を非常に強く推奨します。もし感染数が今後も増加を続けた場合には、マスク着用の義務化の可能性もあるでしょう」

マスク着用必須ルールは州の管轄となるため、市長は、ホノルル市として州衛生局の判断に従うとも述べている。

ホノルル市救急医療サービスのジム・アイルランド局長は、大規模な集会などが感染を広げている主な要因だとして、卒業式について、「大勢の人が集まるのです。数百人という場合もあります。その中で誰かが感染していたら、大きく広がってしまう可能性があります」と注意を促している。