昨年カリフォルニア州ロサンジェルスで、ランボルギーニSUVを運転していた当時17歳の少年が、時速160キロを超えるスピードで赤信号を無視して交差点に突っ込み、別方向から走ってきた車を大破させるという事故が起こった。

車を運転していた32歳女性がこの事故で亡くなったが、女性遺族が起こした賠償責任を求める裁判で、損害賠償額1,885万ドル（およそ24.45億円）で相手側と合意したとフォックス・ニュースが伝えている。

事故を起こしたブレンダン・クーリ被告（当時17歳）は、昨年4月に危険運転致死罪の裁判で有罪を認め、少年刑務所での9カ月の禁固刑の判決を受けている。

亡くなったモニカ・ムニョスさんの家族の弁護士は、「ご遺族にとって、問題はお金ではありません。ブレンダン・クーリの無謀な行為によって、一人娘が亡くなり、その責任は彼にあるということを明らかにするためのものです」と声明を発表している。

ムニョス家の賠償請求裁判では、被告の父親ジェームズ・クーリ氏によるソーシャルメディアへの投稿も賠償対象となっていた。

ジェームズ・クーリ氏は、複数の会社を経営する富裕実業家で、所有するスーパーカーで息子と競争する写真を投稿していた。

同氏は、今回の事故に関連して、未成年の非行に積極的に関連した罪で起訴されており、6月8日に予定されている裁判に出廷することになっている。