エジプトの観光および考古学省が、国内最古の博物館「大エジプト博物館(Great Egyptian Museum)の一部を公開したとフォックス・ニュースが伝えている。
20日(月)に行われたオープニングのセレモニーには担当大臣も出席したという。
カイロ市内にあるこの博物館の建物は120年前のもので、今回、大規模な全体改修工事の第一段階が終了した。
ピラミッドの近くの著名な博物館を最新のものへと改築する計画が10数年間にわたって進んでおり、これまでに10億ドルを超える予算が使われてきたが、全体の完成の日程は繰り返し延期されている。
今回公開された建物には、113の呪文が綴られている「死者の書」が展示されている。
展示物は現代的なガラスで保護され、新しい内部照明が設置されている。
エジプトでは、より多くの観光客をひきつけようと、これまでも古代の発見を大きく宣伝してきた。
資金不足のエジプトにとって、観光は主要な外貨獲得の元として重要視されているが、2011年の暴動とその後の政治的混乱によって観光業は低迷し、国内は長い不況に見舞われている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.2.21)