ホノルルでは信号無視をするドライバーが以前から問題になっているが、交差点をふさぎ、交通の流れを妨げるドライバーも増えていることが指摘されている。
KHON2は、同社取材班が9日(金)、ピイコイ・ストリートとルナリロ・フリーウェイの入り口の交差点にて調査を行った様子をもとにニュースを伝えている。
取材班によると、この日、ピイコイからルナリロへ曲がる際、信号を無視し、交差点に進入してそのままとどまり、対向車が郵便局へ向かう車線やペンサコラ・ストリートへ曲がる車線に入るのを妨げている車は、1時間で96台にものぼったという。
これと同様の状況は、ピイコイとサウスベレタニア・ストリート、ピイコイとキング・ストリート、その他カピオラニ・ブルバードなど、多くの場所で発生しているという。
とある電気自動車のドライバー女性は、「この信号の前で、信号が4回変わる間ずっと足止めされていた。多くのドライバーが赤信号を無視して交差点に入っていくので、私たちは進むことができない。 この交差点に来るたびに、それが起こっている」と語った。
しかし、なぜこれほど多くのドライバーが他の通行を妨げているのだろうか? ホノルル警察(HPD)はこの状況に対して何をしているか?
HPD交通課のステイソン・タナカ部長は、「ご存知のように、交差点をふさぐ車は、いつも目にするものだ。皆さんには、違法行為であることを忘れないでいただきたい」と述べた。同部長によると、交差点をふさいだり、赤信号を無視した場合には罰則の対象となり、検挙されれば、97ドルの罰金が科せられるという。
交差点をふさぐことは、交通渋滞に拍車がかかるだけでなく、緊急事態に向かう緊急車両の通行の妨げになる可能性がある。交差点を超えた先が詰まっている場合、ドライバーは、交差点に進入せず、信号の前で待つことが義務付けられている。
また、運転中にイライラして忍耐力がなくなり、ドライバーが怒りにかられる「ロードレイジ」も大きな問題となっている。取材班がピイコイとルナリロの交差点で交通を妨げている車を調査している際、クラクションが鳴らされ、ドライバーが手を振り回したり、頭を振る様子が目撃された。しかし、このような状況の中で、交差点をふさいでいるドライバーは、自分たちのしたことを正そうとする姿勢を一人として見せなかった。
もしロードレイジを目撃したら、HPDに通報することが推奨されている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2024.2.12)