実店舗からオンラインショップへ変化
新型コロナウィルス感染の拡大は人々の生活を一変 させたが、小売業界にも大きな変化をもたらした。
ハワイの地元の商店は収容人数の制限や、清掃や消 毒、そして高い賃料を支払わなければならない実店舗 よりも、オンラインで商品を売る方がいいのではないか と考え始めたとKHONが伝えている。
ハワイ小売業団体の代表を務めるティーナ・ヤマキ 氏によると、昨年のホリデーシーズンにはオンライン ショッピングを始めた店が2倍に増加し、それをきっか けにオンラインショップに特化するために実店舗での 営業をやめる店も出てきているという。
消費者は便利さと商品の多様性を求める傾向が非常 に強く、オンラインショップではたくさんの種類の商品 を提供することができる。また、地元の限られた客だけ でなく、全国あるいは海外にも広げることが可能だ。
また競合他社との差別化を図るためにTikTok、イン スタグラム、Facebookなどのソーシャルメディアを多 用し、商品やブランドイメージのプロモーションをする 傾向もさらに強まったという。
ハワイで人気の店舗「エデン・イン・ラブ」は、ホノル ルとラスベガスに展開していた実店舗を閉店し、オンラ インショップへ移行しようとしている。昨年のホリデー シーズンにオンラインショップでの売り上げが思いが けないほど良かったことが決断のきっかけになったと 述べている。
「実店舗では、従業員はマスクして、ペンやレジ、キー パッドなどを消毒して、しかも試着室は使えない。試着 できないなら、お客様が店舗にくる意味がなくなってし まう。何か新しい方法を考えなければ生き残ってはいけ ない。小売業は変わっていくと思います」
(日刊サン 2021.1.20)
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