ノースショアのサンセット・ビーチに面した2軒の住宅所有者が、度重なる海岸線違反で告発され、土地自然資源局(DLNR)からそれぞれ100万ドル近い罰金を科せられたとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
DLNRのニュースリリースによると、「サンセット・オアシスLLC」とメンバーのウィリアムとメリンダ・カーノット夫妻は、「州土地利用保全地区内の公有地での無許可作業」に対して94万8000ドル(約1億3700万円:145円/ドル換算)の罰金を科せられた。この罰金には、砂を充填した土のうの設置に1万5000ドル、一時的な侵食防止策を撤去する条件に従わなかったことに1万5000ドル、すべての作業を中止するよう通告された後、3日間の「故意の違反」に4万5000ドル、2021年7月18日の通告以降、公有地への侵入物を撤去しなかったことで1日1000ドルが含まれている。
また、「Zhungo LLC」と経営メンバーのロドニー・ユーマン氏は、州土地利用保全地区内の公有地に無許可の防潮堤建設、護岸を形成するための無許可の岩の設置、さらに無許可の土のうの作成を許可したとして99万3000ドル(約1億4400万円)の罰金を科せられた。この罰金には、護岸建設に1万5000ドル、岩の設置に1万5000ドル、認可期間終了時に一時的な侵食防止措置を撤去しなかったことに1万5000ドル、同局の通告を受けてから4日間作業を中止しなかったことに7万5000ドル、2021年7月18日の通告以降、公有地への侵入物を撤去しなかったことで1日1000ドルが含まれている。
DLNRは土地委員会への提出書類にて、「ここ数年で、この地域の海岸侵食は著しく激化してている。防潮堤や護岸などの海岸の装甲は、堤防の山側にある私有地を保護する一方で、堤防の海側にある公共の資源に害を与える」と述べている。
なお、罰金を科された住宅所有者は2人とも争訟審理を要求した。
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画像:Department of Land and Natural Resources
(日刊サン 2024.1.15)