産直愛媛みかん 浅草直売所オープン
私の会社は、オリジナルマグネットアートを美術館や、漢字や浮世絵のマグネットを成田空港のギフトショップへ製作・販売をして生業を立ててきました零細会社。ところが、コロナ禍に突入してから、注文がストップしてしまいました。
さて、日々の稼ぎを今後どのようにしてゆけば良いのか思案していました所に、たまたま愛媛の知人から一本の電話が娘に来たのです。それは、美味しい愛媛みかんの東京直売所を開いてみてもらえませんか? という何ともラッキーなお話でした。
浅草の事務所前に突然現れた無人のみかん直売所の小銭入れにお金を入れて、みかんを買ってくれる方が居るのか、不安の幕開けでした。が、近所のおばちゃんが初めに買いに来てくれました。噂を聞いて、20歳くらいの女性も自転車で駆けつけてきてくれました。彼女の実家も愛媛。故郷の味が彼女は恋しくなったのかもしれません。
直売所のチラシには、生産者さんの写真とコメントが書かれてあります。
「今年もみかんの時期が来ました。秋から冬にかけて収穫されるみかん。みかんを1日3個食べると病気知らず、みかんは風邪予防・美肌効果・動脈硬化予防など、様々な効果が期待できる凄い食材です」
三瓶湾をのぞむ石垣の段々畑では、「三つの太陽」があるそう。①段々畑に日の出から日の入りまで降り注ぐ太陽の光。②段々畑の眼下に広がる宇和海からの反射光。③石垣からの反射光。この「三つの太陽」が、美味しさの秘訣だと生産者の弁。
時期によって出荷される品種は、10月は極早生みかん、11月は早生温州みかん、12月初旬は“紅マドンナ”、中旬は“温州みかん(南柑20号)”、2月初旬は“甘平”“デコポン”、中旬はネーブル、3月初旬は“せとか”…と続くそう。夏みかんと冬みかんの区別しか知らなかった私はビックリでした。
箱詰め注文も頼まれて、なんだかいきなり果物屋さんになったかのような事務所です。親がみかん販売に奔走している姿を見て、中学2年の孫が「僕は校長先生と教頭先生に試食用みかんを持っていくよ」と発言。いつの間にか親の背中を自らも応援しようと思えるほどに成長してきた孫の姿が頼もしく、そして心強くさえ思えました。
美味しいものを生み出してくれる“おてんとうさま”、ありがとう。
ハワイ留学へ 60代からのユルユラAloha留学 No.97
蒼井 絹子
北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。
1984年 「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用。
1987〜89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当。
1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設。
1997〜2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞。
2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞。
2003年 東京に工房・オフィスを開設。
2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞。
2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選。
2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学。
2015年1月17日、卒業