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アラ古希からのユルユラAlohaマインド

【アラ古希からのユルユラAlohaマインド】補聴器を買いました

 片耳の聞こえが突然悪くなったのは、確か2年位前に仕事場で会話をしていた時のことでした。左の耳に薄く幕がかかったような感じで何度も唾を飲み込んでみましたが治りませんでした。突然悪くなったのだからそのうち突然良くなるであろうと思っていました。

 ところが、なかなか良くならず、中国針治療が良いという話を聴き、浅草から神田へその治療院へ何度か通いましたが、痛いのが恐ろしいのと、中国人の先生との意思疎通が上手くいかず、保険も使えず、治療を続けるのにためらいが出てきたのでやめました。

 結局、大学病院の耳鼻科で検査をしてもらいました。結果は、補聴器を作った方が良いでしょう、との結論。価格が思った以上でびっくりしました。迷っている時に集音機というものをテレビのコマーシャルで知り、1万円ならば、これを試してみようと思いつき買ってみました。しかし、調整がなかなか上手く出来ず、集音機も諦めてしまいました。

 「マグネットアートの個展」が浅草で1010日から15日、そして、東京都美術館の美術の祭典「東京展」が107日から14日、予定がダブルで迫ってきました。「東京展」では7日にギャラリートークがあり、その時に、30名の参加者のどなたかから質問がでて聞こえなかったら……。と不安になりました。

 そして、個展の方では、ギャラリーのオーナーさんがマグネットアートはまだ周知されていないアートなのだから、TBSのトークバラエティー番組「マツコの知らない世界」へ企画書を送ってみますと言われました。もう、決まりもしないうちから、私の胸がドキドキしてきてしまいました。

 そんな、ギャラリーのオーナーさんからの話を周りに少し漏らしたら、「マツコの知らない世界」という番組を私は、残念ながら見たことがなかったのですが、有名な番組との事で、「もしもテレビに出られる事になったら知らせてね~」とまで言われてしまい、まずは、私のこの耳を小さな音でも聞こえるようにしないといけないと思いました。私にはまだ残りの人生があるはず。よし、メンテナンスの信頼できるお店から補聴器を買おうと決心しました。

 2週間ほどのお試し期間を経て、ついに買いました。一生大事に使っていこうと思います。ギャラリートークは無事に聞き取れて、ホッとできました。

 老眼鏡を初めて買ったのが53歳だったと思います。そして、補聴器の調達が73歳。人生の下山の中腹のような気もしますが、転ばぬ先の杖かと思います。これからも、下山の景色を楽しみながら歩んでいきたいです。

  これからの人生へ アラ古希からのユルユラAlohaマインド No.131

蒼井 絹子

北海道生まれ。学習院女子短期大学英文科卒業。 

1984年「ベルーシの涙は、スニーカーブルース」が、NHK北海道ラジオ創作ドラマで採用 

1987~89年 3人の小学生の子供達を連れて渡米。シアトルのグリッフィンカレッジに 留学・卒業。シアトル日本語放送局にて番組を担当 

1994年 北海道にて、陶芸工房【G-club】を開設 

1997~2001年 北の生活産業デザインコンペにて入選・入賞 

2002年 財団法人中小企業総合研究機構会長賞を「マグネット・アート」で受賞 

2003年 東京に工房・オフィスを開設 

2011年 日本旅行作家協会入会。東京都TASKものづくりコンテストにて奨励賞を受賞 

2012年 東京都美術館「東京展」にて「マグネットアート」入選 

2014年7月7日より、ハワイマッサージアカデミーへM-1(技術取得ビザ)にて留学 

2015年1月17日 同校卒業 

2020年12月 著書「人生の“サバティカル”留学」を上梓

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