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コラム 世界のマグロを追いかけて男の旅 こぼれ話

【3年ぶりのニューヨーク 4】タイムズ・スクエアでチーズケーキを Part1

 ニューヨークを歩いていて退屈をすることはないですね。この日の私は、夕暮れ時のマンハッタン、タイムズ・スクウェアから外れた45ストリートを歩いていました。

 そこで、目の前に飛び込んできたのは、“Junior’s Famous Cheese cake”の看板の文字でした。食事はまだだったので、「ここでサンドウイッチでも頂いて、デザートにその有名なチーズケーキを食べてみよう」と思って、さっそくレストランへと足を運びました。

 レストランはかなり繁盛していて、夕方の店内は混雑していました。見渡してちょうど道路に面したパディオに席が一つ空いていたので、ウエイトレスにその席をを尋ねると快く了解してくれました。さっそくに席に座りメニューを開き、ハンバーガーと、チーズケーキ、コーヒーを注文しました。座ったテーブルの目と鼻の先は頻繁に車が行き交い、、狭い歩道にもたくさんの人々でごった返しています。やはりここはニューヨークのど真ん中のタイムズ・スクエア、様々な音や人々の声が遠く近くからと飛び込んできます。

 さて、注文したハンバーガーにフレンチフライとオニオンリングが添えられて大きなお皿が届けられました。ハンバーガーには、溶けたチーズ、新鮮なレタス、トマト、そしてパストラミが挟まれていて、分厚いミディアムレアのハンバーグがどんとあります。ボリュームたっぷりのハンバーガー、フレンチフライ、オニオンリングでお腹を満たすと、いよいよ店自慢のチーズケーキとなりまず。なんと厚さは4センチもあり、味は濃厚でコクのある甘さ、口中でしっとりをもたらす食感と、とても美味しく満足するものでした。

 このレストランは、日本からの観光客も訪れるというかなりの有名店のようです。その歴史も古く、ブルックリンで1929年ローゼン家が経営するダイナーとして始まったようです。1950年には店名を“Junior’s”と改め、名物のチーズケーキはローゼン家3代に伝わるレシピをもとにしてパン職人との共同で作り上げました。現在は世界で最も素晴らしいチーズケーキとして有名になりました。チーズケーキのほかにも、デリ・サンドイッチ(特にコンビーフとパストラミ)、10オンスもあるステーキバーガー、チーズ・ブリンツ、オニオンリングなどがあり、バラク・オバマ前大統領も2013年に、チーズケーキを目当てに店を訪れたそうです。

 さて、ニューヨークで食べられる最高のチーズケーキも堪能し、ウエイトレスに勘定を頼み、私はクレジットカードを彼女に渡しました。しかし、彼女は苛立った顔で再び戻ってきたのでした。ここで、思いがけないことが起きたのです! 
(次回へつづく)

STORY 200

永井 修二

北海道出身、在米38年 鮪関連水産会社34年勤続

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