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コラム 世界のマグロを追いかけて男の旅 こぼれ話

ボストンを訪れよう

 この度9月にアメリカを訪れた第一の目的は、ニュージャージー州に住む娘の家族を訪ねることでした。そして、娘の生まれた所でもあるボストンを訪れることも、私の予定になっていました。米国滞在中はボストンで長く生活をしており、私は魚の行商から始まり小売店へと展開し、やがて卸売業、そしてマグロ、ロブスターなどの買付けをしては日本への輸出も手掛けました。ボストンを中心に仕事の幅がどんどんと広がっていきました。当時の懐かしい友人たちとの再会も楽しみの一つです。というわけで、ボストン、そして大西洋の東海岸一帯は、とても私にとって馴染み深いもので、第二の故郷となっています。

 ハワイからですと、太平洋を一飛びで行けるロサンゼルスやサンフランシスコなど西海岸や、ちょっと中へ入ってラスベガスあたりまでが、主な観光や旅行のスポットになるのでしょうか。

 しかし、アメリカという国を知り深く味わうには、アメリカ独立から建国への歴史を肌に感じさせる東海岸こそ行ってみたい場所とも言えるでしょう。ボストンの街中を歩くと、アメリカ独立戦争の歴史的な遺跡にも多く出会うことができます。ボストン・コモンや、バックベイを散歩して英国の雰囲気を味わうのもいいでしょう。

 ボストンから車で一時間ほど南下すればプリスマスという町があります。1620年イギリスを出港したメイフラワー号が66日間の航海の後、新天地プリマスに到達しました。現在の見ることができるメイフラワー号は、原型に基づいてイギリスで1956年に建造された2世であり、1957年にイギリスを出港しプリマスに入港してから現在も停泊しています。また、プリマス入植地(Plimoth Patuxet Museums/プリマス・パトゥックスト・ミュージアムズ)を訪れ、当時をリアルに再現している施設内の生活風景を観察したり、入植者との直接の会話など実体験をするのも素晴らしいものです。

 さらに、ボストンはさまざま海産物が豊富で、本格的なシーフード料理も堪能できるでしょう。本場ニューイングランド・クラムチャウダーや、ロブスター・ロールは、絶対に味わってみたいところです。

 もちろん、丸ごとの蒸したロブスターを手間ひまかけていただくのも楽しいものです。またオイスターバーに席を取って、目の前で剥いてくれる生牡蠣やはまぐりを、海の香ごと口にするのは最高でしょう。好みによってレモン汁、カクテルソースをチョットかけていただくのもイイですね。もちろん、お寿司やさんに入れば、夏から秋にかけて新鮮なボストンマグロがあり、ウニ、ヒラメ、甘鯛、スズキ、冬場は甘エビ、あん肝などの寿司ネタも愉しむことができます。こうした新鮮な現地産の寿司ネタを満喫できるでしょう。

 英国の雰囲気を醸し出しているボストンの街中を味わいながら、魚介料理を愉しむ素晴らしい体験が待っていることでしょう。

STORY 223

永井 修二

北海道出身、在米38年 鮪関連水産会社34年勤続

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