美しくなりたい! を叶えるために 避ける食べ物ナンバーワンは?
アーユルヴェーダの観点から「美」を語ることは、体内の状態を語ることと同様です。なぜなら、アーユルヴェーダでは、見た目でわかる皮膚や髪の状態などは全て、「体内で作られたものの結果」という認識だからです。
例えば、消化の火であるアグニの状態がどのような状態であるかを観察し、その人にとってどのような食事が必要かを提案して肌トラブルを改善したりします。
そうは言っても、外見からいくつかチェックできる箇所もありますので、今回は髪、肌、爪の状態の3箇所を例に挙げてみます。髪は艶があるか、肌はハリがあるか、爪は割れにくいか、といった感じです。
これら3つは全て、体内で消化されたものが元になって作られるものですので、体内の健康状態を示しています。頭皮に痒みがある場合や肌の乾燥などは油分の不足であったり、爪の割れやすさは消化不良と関連があったりします。特に肌の中でも顔の皮膚の状態は体内の健康状態を表していると言われますので、ニキビの状態などでも健康状態を図ることができます。
では、アーユルヴェーダで「美」を目指す上で避けるべき食べ物ナンバーワンはなんでしょう。それは、精製砂糖です。理由はいくつかありますが、最大の理由は、不必要な刺激を与えるものであることと、消化の邪魔をすると言う2点を押さえておくと良いでしょう。精製砂糖は、極端に刺激を与えます。例えばチョコレートを食べていて、「あともう一つだけ!」と言いつつも結局いくつも食べてしまうといった経験はありませんか。このように、自覚する前に刺激への執着が生まれます。
アーユルヴェーダでは、精製された食品には生命エネルギーが宿っていないと考えますので、食べても消化しきれなかったり、消化しても密度の粗い細胞を作り出すことになります。可能な限り、精製砂糖を含めた加工食品類も避けると良いでしょう。メープルシロップやデーツ、非加熱の蜂蜜を使ってみてください。
上記でお察しの通り、アーユルヴェーダ言う「美」を語る上で欠かすことができないのが食事です。アーユルヴェーダでは、「食事が不適切な場合は薬は役に立たず、食事が正しければ薬要らず」という格言があります。漢方で言う医食同源と同じですね。食事が健康を作ると考えますので、美しさを求める場合は、内側からのアプローチをしていきます。私たちの髪、肌、爪などの健康状態は、「何を食べるか」という食事の選択から始まるのです。
幸せ修行 No.249
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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