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幸せ修行

とってもシンプル! アーユルヴェーダの3つの基本

とってもシンプル! アーユルヴェーダの3つの基本

 アーユルヴェーダについて少し調べてみたことのある人は、食事から健康が作られるような印象を持つでしょう。一方で、食べ物の組み合わせが面倒、あるいは複雑な印象を持つ人もいると思います。体質別におすすめの食べ物があるのは事実です。しかし、自分の健康管理の目的で食材を選ぶ場合には、3つの基本を抑えるだげでアーユルヴェーダをシンプルかつ簡単に生活に取り入れることができるのです。

 3つの基本を一つひとつみてみましょう。

1)消化できる量をいただく

 アーユルヴェーダ式に胃を4つに分けるとしたら、4分の2は米、豆、野菜類などの固形物、4分の1は水分、そして4分の1は空間が適量と書かれています。腹八分目のイメージですね。胃の割合は目に見えないので、想像しにくいかもしれません。その場合は、調理後の食材の量が両手に盛りきれる量を目安とすると良いでしょう。1食でたくさん食べずに、1日に3食を4−6時間おきに食べることで、未消化物を胃に溜めずに食事ができます。

2)消化できる時間帯にいただく

 1日の生活の中で、消化できる量が時間帯によって変化することをご存知でしたか。昼の時間帯がもっとも消化する力が強く、次に夕方、そして朝は消化する力が弱いことが多いです。また、日の入り後に食事をすると睡眠にも影響を与えますので、食事は日の入りまでに終えると良いでしょう。

3)消化できる食材をいただく

 組み合わせをあれこれ考えることに時間を割く必要はありません。自分にとって消化しやすいものを選ぶのです。人によって消化しやすいものと消化が難しい食材は異なりますが、米、緑豆、野菜類は比較的簡単に消化することができるでしょう。地産地消を意識することもおすすめします。特に病気や手術後には、お粥を食べて胃に負担がかからない食事をすることが先決です。

 アーユルヴェーダで大切にしていることは、自分の今の状態を把握し、体調に合ったものを食べることです。季節や時間帯、そして年齢によって私たちのバランスは変化します。自分の変化を自分で感じることを楽しんでみてくださいね。

 可能な限り6味(甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味)を取り入れると満足感が高く、心のバランスを調えてくれると言われています。身近な食品だと、米(甘味)、ライム(酸味)、岩塩(塩味)、生姜(辛味)、ターメリック(苦味)、豆類(渋味)があげられます。

 みなさんも、生活にアーユルヴェーダを取り入れてみてくださいね。

幸せ修行 No.250

加藤ジェシカ

世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。

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