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コラム とどけMahalo! アメリカ本土便り

ウイスコンシンで独り言  宝くじ

 「家があちこち傷んできて直したいけど先立つものがねぇ‥‥。宝くじでも買うか?」などと、今年私が日本へ帰った時に姉がぼやいていました。それで私が宝くじを10枚買って姉の家に置いておいたのですが、そのことはすっかり忘れていた頃、姉から「10万円、当たった」と連絡がありました。10万では家の補修は無理でしょうが、嬉しい知らせでした。

誰が「宝くじ」を買うか?
 話変わって、モーガン・ハウセルの「お金の心理学」(Morgan Housel “the psychology of money”)によると、貧しい人ほど宝くじを買う傾向にあり、全米全体のうち低所得層と言える人達に多く、年平均412ドル購入しているとか。それでも、こういった人は緊急時に必要な400ドルがない人が40%もいるそうです。モーガン・ハウセルは、ギャンブルのような無駄な宝くじを買うのをやめれば、まさかの時の蓄えができるのではと主張しています。

 「わかっちゃいるけど、やめられない」っていうのはこんなことを言うのでしょうか?

「宝くじ」を買うのは無駄か?
 宝くじを買うことが無駄かどうかは聞く人により意見は分かれるものと思います。私自身、若い頃には今なら絶対にしない無駄なことをたくさんしていました。

 それは「外食」だったり、無用の外出などです。若い時に比べれば今は裕福になっていますが、その頃していたことで今はしないのが、「外食」。自分で作る方が材料や調味料の量、調理法で選択ができるので、安心かつお値打ちな料理ができます。また無用な外出をやめるとガソリン代、駐車料金や時間の節約になります。まあ、そんなことを言ってもいろいろ経験し、時間が立ち段々と学んだ気がします。私自身の経験ではお金がたまると無駄遣いをしなくなり、無駄をしないのでまたお金が残るようになりました。

 逆にお金のない人は無駄な(?)宝くじなどにお金を使ったりするのでお金が残らず、緊急時に必要なお金を持ってないことになります。

宝くじで儲かる人
 アメリカでも日本でも地方自治団体が儲かるようになっています。アメリカの2011年の統計では宝くじの純益がデラウエア各住民に370ドルにあたる収入があったそうですし、日本でも各地方自治体で道路補修、文化支援などに使われているようです。

 北海道を例にとると道路維持管理事業、道有林整備事業、芸術文化振興事業に使われています。

 ハワイは宝くじを含むギャンブル性のあるものは禁止されています。これに対して、ハワイの人達の意見は賛否両論と思われます。

金持ちは宝くじを買わない
 宝くじは当たる確率がとても低いので、お金持ちの人がそれにお金を使わないのは当然かもしれません。当たる確率は低く、当たった幸運の人には後に不幸が待っている?ともよく言われます。でも、先回の私のように2000円で10万円が当たったのは運が良かったのかもしれません。また当たるとは思えませんが、今度日本へ帰ったらまた宝くじを買ってみたいです。外れの場合は地方自治体への寄付となり損ではないと思っていあます。

とどけMahalo! アメリカ本土便り No.168

大井貞二(おおいさだじ)

1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。

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