ウイスコンシンに来てから、早いものでもう6年が経ちます。毎年冬はメキシコやテキサスなど比較的暖かいところへ出かけていました。昨年はコロナ禍でどこへも行かなかったのですが、幸いにも昨年の冬は比較的暖冬で、摂氏マイナス20度以下の極寒のになるような日はほとんどなく、道路が凍結して外出を控えなくてはならなかったのは2月に2週間ほどあっただけでした。
こんな暖冬が二年続けて起こることは期待できません。案の定、今月にはマイナス20度を下回る日が続いているようです。
テキサスへの2100キロの道
私達はいろいろ迷った挙句、今年は車で行けるテキサスへ行くこととしました。自分達の住むウイスコンシンからテキサスまでは約2100キロで、これは日本なら函館から鹿児島までいくような距離。もちろん長い距離であることは間違いありませんが、地形とか制限速度とか道路状況などかなり違うので単純な比較はできません。この距離、人によっては二日で行く人もいるでしょうが、我々は三日かけて行くこととしました。そうすると一日平均700キロの旅程になります。
こちらの高速道路は制限速度が時速75マイル(120キロ)のところが多く、大体一日に7時間ちょっと運転することとなります。ただし、これは全く休憩しなかったり、途中で工事とか渋滞とかがないことを前提としています。
高速道路事情
制限速度が75マイルでもハワイと同様に制限速度内で走る車は皆無で、通常は時速85マイル(ほぼ140キロ)で走っています。それからハワイの高速道路と違うところは都市部に入ると車線が4、5車線になることがあり、高速の出口がかならずしも右端にあるとは限りません。その意味でゆっくり走るからと右車線でいるわけにはいかない場合があります。
それから都市と都市を結ぶ高速道路ではやたら大型トラックやトレーラーが走っています。長さにして20メートルはあるような大型車とか巨大な建築資材や、建築でしようする大型でいかにも重そうな機械を搬送しています。中には大きな家や車庫のようなものを猛スピードで運んでいる車もあります。そうした家や車庫などは車線の幅を越えているようなものもあり、そうした運搬車の前後には警戒を促す車が走っています。その車線から飛び出た車でさえも他の車同様に時速で120キロほどで走行しています。
それにしても最近の大型車の馬力はすごいです。坂道を上るのも速度を下げることもなく登っていくトラックがほとんどです。
あわやガス欠に
二日目の夕方には運悪く長い、長い西日に向かう道のりとなり、道路標識がまぶしくて見えません。周りの走行車を気にするので、自分の車のメーターも速度も燃料がどの程度あるのか見ていられず、おまけに都市部に入り帰宅時の渋滞にはいり、ガス欠を心配する羽目となりました。
とどけMahalo! アメリカ本土便り No.119
大井貞二(おおいさだじ)
1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。
シェアする