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デジタル版・新聞

どうする?日本の不動産

新型コロナウイルス後の日本の不動産事情

 アロハ! 田中徹也です。今回で最終回。最後に「新型コロナウイルス後の日本の不動産事情」についてお話しをさせていただきます。

 日本では、移動制限なども解除され多くの方が普通に通勤をはじめています。私も電車通勤ですが、朝の時間帯は人が戻ってきました。飲食店等については、ぱっと見では客足も戻ってそうですが、「まだ売り上げ自体は7割下がっている」と言われていました。
 日本では、様々な制限は解除されましたが、経済そのものはまだまだ戻っていません。こうした背景を元にこれからの日本の不動産市場を考えると「不要不急」というキーワードが出てきます。「不要不急」とは「重要ではなく、急ぎでもないこと」ということ。これを不動産に置き換えると「本当に必要なものしか買わない、借りない」となります。
 「今賃貸だけど、家を買おう!」と言ってた家族も、もし今回のことで世帯の収入が下がっていると、買おう! というマインドは冷めます。例えば、不動産投資をしようにも「こんな状況なんで資金は手元に置いておきたい」と考えます。
 お店に貸して、賃料をもらう大型の投資物件も今回の影響でお店が退店したり賃料交渉で家賃収入が大幅に下がっていれば、その物件を買うことにリスクとなります。そして、空いた店舗に今出店する元気のある飲食店はいないといえます。こうした状況から日本の不動産は「本当に必要なものだけが、動く」という時代に入ると考えます。
 では、日本の不動産を持っている方はどうすればいいのか? それは、このコラムでも何度かお話しした通り「その物件を実際に利用している、もしくは相応の収入を生んでくれている」という状況でなければ「売ってキャッシュにしておく」ことが原則となります。
 もちろん、これが原則で例外があるとすれば「その地域が将来的に伸びるポテンシャルがある地域であれば、保有」ということもあります。
とはいえ、不動産は個別性が高いものなので、「じゃあ私(家族が持っている物件)の物件どうしたら?」とお悩みであれば、ぜひメール等で私にお気軽にご相談くださいね。

 さて、約1年にわたり24回のコラムを連載させていただきました。いったんは終了ですが、もしご好評いただけていればセカンドシーズンが始まるかもです(笑)。

 私自身もハワイにいけるようになれば……すぐに遊びにいきます。日本(神戸)より愛をこめて、1年間ありがとうございました! マハロ!

 

田中徹也

株式会社ユービーエル 代表取締役

20年以上地元神戸で不動産仲介業務をおこなう。 全国を対象とした不動産売却のコンサルティングも行う。 ハワイ好きで、毎年ホノルルマラソンにも参加。

【メール】 [email protected]

【WEB】 https://www.e-ubl.co.jp/hj/


(日刊サン 2020.6.24)

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