冷感スプレーでマスクも快適に
コロナウイルスには世界中が翻弄されていますが、更に、北半球では猛暑が押し寄せています。気温が人体の体温を超えるような場合、熱中症のリスクが大きくなります。厄介なことに、コロナ感染と熱中症の症状はよく似ているのです。
マスクをつけてコロナ対策、すると呼気がこもり、息苦しくなったり、逆に、この呼気により体の水分量低下に気付かないで、熱中症に罹りやすくなります。
そこで考えられたのが、マスクをクールに保つ冷感スプレーです。マスクは使っているうちに、表面には雑菌やウイルスが付くかもしれません。従って、マスク使用には除菌、抗菌そして涼感が重要になります。つまり、冷感スプレーに望まれる役割は、マスクに付着した雑菌やウイルスを素早く除菌すること、菌やウイルスの嫌がる抗菌成分でマスクをガードすること、さらに、吸熱・放熱成分で熱を吸収し、放熱すること。マスクに熱がこもらず、快適さを長時間保つことです。
多くの日本メーカーから「冷感スプレー」が販売されています。いずれもメントール(ハッカ油)由来の成分でひんやり感があり、同時に除菌作用があります。値段は大きさにもよりますが、1000円から2500円位です。
使い方は、使用前によく振り、マスクの外側に、20cm位の距離から、満遍なく数回スプレーします。もちろん、マスクを着用したままではスプレーしないこと。ちょっとの間は、アルコール臭がすることがありますが、すぐに緩和します。マスクの布地や仕様によって、また当然個人によって、冷たさの感じ方には差があるようです。
一般的な実験では、スプレー前の温度(約27℃)が、数回のスプレー実施で、19℃の下がったのが示されています。製品によっても、使用条件によっても異なる効果になりますが、少なくとも、呼気によるこもり熱の不快感は避けることができるようです。オンラインショップでも多種の製品が購入できるようで、ミント、メントール、ハッカなどと表現は色々のようです。念のため、冷感が優れていても、身体は水分を欲しています。こまめに水分補給をしましょう。
No.270
となりのおじさん
在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで