暑さ対策に、“着る”エアコン
世界中どこも新型コロナ対策で翻弄されていますが、夏本番の今、暑さ対策が加わり、「熱中症」と「コロナ感染」どちらも気が抜けない状態になってきています。数ヶ月が経ち、ようやく、医療素材メーカーが冷たく蒸れないマスクを開発したり、電機メーカーが身に着けて体を冷やす暑さ対策製品を開発したというニュースが耳に入ってくるようになりました。
今回は、ソニーが開発した「レオンポケット」を紹介します。接触する部分を冷やしたり、温めたりするウエラブル端末なのですが、「着るエアコン」として注目を浴びています。
「ベルチェ素子」という、直流電流を流すと、冷却や加熱などの温度制御ができる素材を、首の後ろ側にポケットがある専用肌着に装着します。そして、スマホのアプリから、温度調節をします。本体の温度や着用者の行動に応じて、温度を自動調整する機能も備えています。
アプリ操作で、本体の温度を4段階で調整できます。ワンタッチで、COOL/WARM/OFFの切り替えが出来、夏冬両用になっており、首元を冷やしたり、温めることができます。
本体とスマホはBluetooth通信で、リチウムイオン電池は冷温とも、約2時間連続で使えます。夏は、室温30℃で5分ほどで、本体は12℃分下がります。そして寒い季節では、室温15℃で、やはり5分ほどで本体は室温よりプラス8.3℃上がるとのデータがあるようです。
7月1日発売開始で、本体は13000円(税抜き)、専用のインナーウェアは、ホワイトとベージュの2色。そしてサイズはS/M/Lの3サイズで、価格は1800円です。
本体は89グラムと軽量で、外見も着心地も違和感なく装着できる様です
No.269
となりのおじさん
在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで