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ちょっと役立つ 日本の新製品

レンジでチン、でも冷たい! 冷凍冷やし中華

 家庭用冷凍食品は至極便利ですが、最近は種類も多く、味もとても良くなっているようです。コロナによる在宅での食事の増加などにより、2021年度の日本での市場規模は7000億円にも達するほどでした。中でも、冷凍ラーメン類は売上が大幅に伸びているそうです。

 しかし、暖かく調理すればよいだけの食品は簡単ですが、解凍し、茹でた後、冷やしたりするものは相変わらず手間がかかります。たとえば、「冷やし中華」なんかは手作りが面倒なもののひとつです。

 そこで、ニチレイでは、火を使わず、短い時間で調理でき、いつでもたべられる「冷たい麺類」ができないものだろうかと考え、研究開発を数年進めた結果、出来上がったのが、電子レンジでチンするとできる「冷たい冷やし中華」なのです。

 電子レンジで温め解凍するのですが、氷があると、そこはマイクロ波の影響を受け難いという性質を生かしたのです。麺は茹でたてを急速凍結することで、生麺のような喉越しとコシを実現しました。特製醤油ダレ、チャウシュー、錦糸卵、オクラ、紅しょうが等の具材は混ざらないように、麺と別々のトレイに分けて入っています。

画像:ニチレイ社のウエブサイトより

 独自の技術で、急速凍結した麺のトレイには氷の塊が入るようになっているようです。電子レンジでチンする短い時間では、麺は適温になりますが、氷が残った状態なので、「冷やし麺』になります。具材類は常温に戻れば良いので簡単で、食べる時にトッピングとして乗せたり、混ぜたりできるようになっています。

 開発時には、氷を利用すると決めたものの、一定の時間内で、麺と具材の両方を、最適な温度、品質にしあげることに苦労したのだそうです。これは3月1日発売予定で、価格はオープン価格。コンビニなどのチルドの冷やし中華がライバルとなりそうですが、低価格、保存が効き、いつでも食べられる点がメリットだとしています。

 ちなみにこの商品のプロモーションには、『冷やし中華、始めました~!』のギャグでおなじみのタレントAMEMIYAが起用されています。

画像:ニチレイ社のウエブサイトより

No.306

となりのおじさん

在米35年。生活に密着した科学技術の最新応用に興味を持つ。コラムへのコメントは、 [email protected]まで

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