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世界のマグロを追いかけて男の旅 こぼれ話

免疫力と魚 PART5

免疫力と魚 PART5

 みなさん、魚は食べていますか。通算667本塁打を誇るMLB選手の元エンゼルスのアルバート・プホルス内野手(41)はご存知でしょう。彼は、肉食からシーフード中心の食生活に変更することで、体の状態が改善されたと言っていました(日刊スポーツ・4月29日付)。

 やはり魚には多くのメリットがあって、特に今は注目されているのが、“免疫力を強化する”と言うものです。快眠、快食、快便があって適度運動もし、日常生活をエンジョイしている方は、免疫力もしっかりついていると言えるでしょう。しかし、体が疲れやすかったり、体調がかんばしくなかったり、また薬を欠かせない疾患をもっていたりすると、自体内の免疫力も弱くなってしまっています。

 さらに、若いからとか、鍛えた体とか言って自己過信して、日頃の食生活で不摂生したりしていたら、せっかくの免疫力も失ってしまいます。免疫力は、外から侵入してくる細菌・ウイルスと闘ってくれるのですから、自分の食生活や規則正しい背かつなどは、とても大切なことです。

 一般に免疫力強ければ感染症にかかりにくく、かかっても症状が軽くてすむと考えられています。しかし今、世界を震撼させているのが新型コロナウイルスの勢いは、免疫力を突破して感染を拡大していると言えるでしょう。こうなるとどうしても予め免疫を作るワクチン接種に頼らざるを得なくなります。

 さあ、免疫力UPのために、日頃から魚を食べましょう。高価な刺し身や寿司を食べる必要はありません。いわゆる“庶民の魚”で十分です。安価な魚をまるごといただけばいいのです。

 魚の頭と目のまわりには、血管や皮膚をしなやかにするビタミンAが豊富で、目の裏側には「かっけ」予防効果のあるビタミンB1や、脳の成長や発達に関係するDHAが含まれています。そして、魚の骨となると、多くのミネラルを含み、血合組織の主成分であるコラーゲンもたくさんあります。

 そして、魚肉はすぐれたタンパク質があり、さらに血液中の悪いコレステロールを減らすEPAもたっぷり含まれています。魚の内臓も一緒に食べれば、魚に含まれるカルシウムを上手く働かせるビタミンDを摂ることができます。

 気になる白い筋ですが、魚に含まれるカルシウムのほとんどがこの部分に集まっているのです。血合肉(ちあいにく)も捨ててしまいそうですが、内臓と並んでビタミンなどが豊富で、タウリンや鉄分のほとんどがこの部分に含まれています。

 魚の皮には、肉の部分よりもたくさんのビタミンA、B1が含まれています。特に黒い皮にはビタミンB2が豊富なのです。

 もう、魚は“鬼に金棒”の食材ですね。美味しく魚を食べて、コロナ禍を乗り越えていきましょう。

STORY 169

永井 修二

北海道出身、在米38年 鮪関連水産会社34年勤続

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