みなさん、こんにちは。引き続き日本からお届けしています。
日本では、新しい情報を仕入れたり、商品を試してみたりするのですが、オーガニックや天然素材のものにばかりではありません。ドラッグストアも要チェックです。特に近年では、ドラッグストアでもナチュラル系の商品が手に入るようになっていますし、誰でも昔から知っているような老舗メーカーさんからも、ハーブ系の商品が販売されていたりするのです。
なぜ、ここをチェックするかというと、一般の人の目線でどんなものが手に取られているのかとか、果たしてハーブやナチュラル系の商品は売れているのか、みんなの思考を知ることができるからです。
そして、今回私が手にしてみてドラッグストアで購入できるアイテムは、ビタミンCと書かれた商品です。特に天然なハーブなどにこだわりがなく、ハワイ在住日本帰国中という設定でのチョイスです。やはり気になるのは、日焼けと保湿、でもベタつきやすい化粧品は嫌。そこで、選んだ商品でした。洗顔フォーム、化粧水、保湿ジェルです。
主に日本滞在中に使用してみるのが目的なのですが、最初に使って思ったことがあります。その商品はレモンの香りがする! しかしパッケージには、レモンの香りとは書いておらず、ただただ大きくビタミンCと書かれていました。ここで、香りと記憶の関係が分かります。おそらく、開発者はがビタミンCというイメージにピッタリだと考えたことから、レモンの香りをつけたのでしょう。きっと使用者は、レモンの香りにコントロールされて、化粧品使用中にビタミンCがお肌に浸透しているイメージがわくのだと思います。
そして、これは効果があると脳に自然と思い込ませるんですね。まあ、そまで言うと大袈裟ですが、香りを使った心理作戦というところでしょう。ちなみに、パッケージの色は、もちろんビタミンカラー&レモンの黄色です。
でも、使用者は決して嫌な気分になる香りではないですし、ある程度普通に化粧水、保湿クリームとしての効果がえられていれば、プチプラコスメとしてそこそこ売れる見込みがありますね。実際に、商品棚では売れていましたし、こうして私も普通の人の心理として手に取ったわけです。
実は、さまざまな商品に香りを使った商品戦略が隠されているのです。面白いな、と思った方は日常で使用しているものの香りを、少しだけ気にしてみてくださいね。
アロマのある生活 No.203
山中麻瑠 Maru Yamanaka
1999年に渡豪、IFA認定アロマセラピストとなる。オーストラリア某有名デイスパ、日本で医療現場、ホテルスパ、等で経験を積み、アロマセラピスト育成講師も務める。2005年ハワイに渡り、2008年より11年間アロマアットホームのオーナーを務める。現在、アロマセラピーを広める活動中。2014年からアロマセラピーワークショップ開催。
インスタグラム:@marukimoto_808aroma
FBページ:MY Essence Hawaii
シェアする