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コラム とどけMahalo! アメリカ本土便り

ウイスコンシンで独り言 歯医者さん

 ウイスコンシンに引っ越してからはや6年。この間に二人の歯科医にお世話になってます。最初の人は不愛想な人でしたが、ハワイから持参したHMSAの歯科保険を受け入れる数少ない歯科医だったのが選んだ理由でした。しかししばらくして私は、この医師にかかるのを止めることにしました。

 ある日、歯科助士が血圧を測ると180-110と高いので、「高い血圧で、ここで心臓麻痺でも起こされては」とすぐ歯のクリーニングが中止になり、歯科医療を許可する家庭医からの手紙を持参するように言われたのです。ところが私の家庭医から1、2度診察しただけでそんな手紙を書けないと言われ、仕方なく歯医者を変えることにしました。

二人目の歯医者

 次の歯科医は、妻の親戚や家族が全員が昔から世話になっている聞き、彼女のたくさんの家族が長年信頼している歯医者ならと、その人にすることにしました。最初会うとこの歯医者さんも助手も朗らかで、ハワイのことなど興味深そうに耳を傾け、私の質問にも答えてくれて好ましい印象をもちました。

 しかし、歯のクリーニングに行き始めると、「今日は先生はいらっしゃりません」と言われました。クリーニングだけなので特に問題とも思いませんでした。ところが、年に一回の検診の日も、別の医師に任せっきりになりました。その臨時の医師からすれば自分の患者でもなく代行なので、型通りに口内を見て、「問題なし」で終わっていました。それにしてもよく職場を留守にするとは、歯科医師会などの同業者の集まりで忙しいのであろうと思っていました。

 ところがそのうち、クリニック内ですぐ隣で他の患者の治療などしていても、ほとんど顔をだしません。「どうしてる?」って挨拶ぐらいしてくれてもよさそうなものなものなのにと、思うようになりました。ハワイでお世話になった歯医者さんは、クリーニングの時でもちょっと顔を出して挨拶したり、時にはクリーニング終了後に丁寧に口内を検査したりしました。そんなことを思い出し、この歯医者さんに対して不満が募ってきました。

「私があなたの歯科医です」

 ところが先日このクリニックに行った時、突然若い歯科医が現れ、「私があなたの歯科医です。よろしく」と言われ、びっくり。いいも悪いもなく、前の歯医者さんは患者を徐々に減らしていて、ついに私も他の歯医者に手渡すことになったのですが、それならそれで、手紙で新しい歯医者の紹介とか何らかの説明があってもよかったのではないでしょうか? 道理で過去何回も年の検診をほかの同僚にさせたり、声が聞こえても挨拶すらしなかったことも理解できます。知らない間に、私はもうその歯医者の患者ではなかったのです。今は、また元のあの「不愛想な歯科医」に戻ろうかと思案中です。

とどけMahalo! アメリカ本土便り No.136

大井貞二(おおいさだじ)

1988年にハワイに移住。地元の私立校で日本語を教える。その後、ハワイ大学大学院を経て、ハワイパシフック大学(HPU)にて世界中からやってくる学生に日本語を教え、最近退職。現在アメリカ本土に居住。

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